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どうも、めいびーです。
※注意※
この作品には暴力・監禁・性的描写(R18)など、過激な表現を含みます。苦手な方はご注意ください。
ソナチ、政治的意図はありません。
物語は1941年を舞台にしていますが、実在の人物・国家とは無関係です。
ソ連『』 ナチス「」ナチス視点
ああ、思い出してしまった。お父様が消える前の、残酷な記憶を
―1941年―
『やあナチス』
声が後ろから聞こえる。誰だろうと振り向くとそこにはソ連がいた。
「何の用だソ連。話は手短に頼むぞ。」
「まあまあ、この酒を一緒に飲もうっていう話なんだが」
私が今酒を飲める状況では無いと知っておきながら誘うのかソ連は。とは言ってもソ連は少し気になっている。だから断りずらいのだ。
「すまないがそういう話は後にしてくれ、こちらは忙しい。」
『そうか…』
ソ連は少し悲しそうな顔をして俯いた。そういう顔をされるとこちらが悪いみたいになるからやめて欲しい。その顔は少し好みだが。
「その代わり後で飲むから安心しろ。 」
ソ連の顔がぱぁっと明るくなった。相当嬉しいのかその巨体で暴れ回る。
『じゃあ部屋で待っているからな。』
声が明るい。そんなに嬉しいのなら良かった。
ソ連が部屋に戻った後、私は仕事を再開した。仕事では無いが同盟国をまとめる事が必要なのはよく分からん。ピザピザ言っているイタリア王国、テンノウヘイカバンザイ…?と言っている大日本帝国。特に日帝はまともだと思っていたのだが。そんなことを考えていたら仕事が終わった。約束通りソ連の部屋に行った。ソ連の部屋に行く道中、ソ連との写真を見つけた。
「この頃はソ連からのアプローチが今よりも少なかったな…最近じゃ、仲間から“ストーカーだ”とか“まだなってない”とか、色んな噂を耳にするようになったな。」
独りで呟く。ソ連は昔からの仲だったが今みたいにしつこく関わってくることはなかった。しかし私も少しソ連が気になっているせいか少し仕事を放棄しかけている。
「私もダメダメだな。」
そう言って写真を元に戻した後、ソ連の部屋へ再び向かった。
ドアを開けるとソ連は目を輝かせて見下ろす。やはり身長が高いと少し怖いな…
『ナチス、随分と遅かったな。』
これでも早い方なんだが、と言いたいところだが、それよりもソ連の後ろにあるものに気を取られてしまった。遠くにあったからよく見えなかったが、なにか見覚えのあるものだ。
「ソ連、後ろにあるものはなんだ?」
ソ連は驚いて振り向く。そして慌ててそれを隠した。
『なんでもない。気にするな。 』
そう言われると気にしてしまう。ただソ連の機嫌を損ねるのは嫌だったのでその時はそのまま放置した。
ソ連の部屋で酒を飲んでいると、ソ連が何か言った。
『ナ…s、……だ。』
「そうか..」
なんて言っているのか聞き取れなかったので、適当に流した。そのまま私は酒を飲んだそのまま寝てしまった。
次の日の朝、頭痛で目が覚めると何故か動けなかった。目も上手く開けられない。飲みすぎたか?
『ナチス。起きたか?』
ソ連の声だ。助けて欲しくて口を動かそうとしても上手く動かない。
『やはり動けないか。ナチス、君には悪いが少し薬を与えたよ。』
動けないのはソ連の仕業だった。何故、私がこの状況になっているのかが理解できなかった。
『なんでこうなってるのかが分からない?分からないだろうな、ナチス。』
声のトーンが急に変わった。ソ連はそのまま語り出した。
『ナチス、君はどんだけアプローチしても誘っても何一つ好きだと言ってくれなかった。しかも昨日の夜、私はナチスに対して、好きだと言ったが、ナチスはそれを流した。その時思ったんだ。ナチスには愛が届いていない。ならばなんとしてでも愛を伝えよう、と。』
知らなかった、聞こえなかった、本当は気になっていた、と、言いたかった。だが、タイミングを逃したようだ。今までの後悔と、これから起こることを考えた時の絶望が同時に襲ってくる。
『今までずっと盗撮、盗聴、色々やってきた。全部気づかなかった。どうしたら私の気持ちに気づいてくれた?愛してる、なんて君だったら流していただろう。』
謝りたかった。でもそれ以上にソ連が怖かった。
『これからどうなるか分かってるか?』
何が起こるかは分からない、が嫌な予感だけはした。
『とりあえず、まずは自分がどうなっているか自分で見てもらおうか。』
急に視界が明るくなった。目隠しをされていた。それが外されたようだ。
「…!?」
薄暗い牢屋のような部屋だろうか。壁中に私の写真が貼られてある。手足は枷で動けず、服はボロボロ。おまけに首にはコードの繋がれた首輪。逃げることは不可能だろう。
『驚いたか?これがナチス、お前がした罪だ。その首輪は電流が流れるようになってある。逃げようとしても無駄だ。』
だんだん薬が弱くなっているのか、口が動かせるようになってきた。
「この拘束を解いてくれ、これが本当にソ連の愛なのか?」
腹部に痛みが走った。見ると思いっきり蹴られたようだった。
『愛の形など人それぞれだろう?違うか?』
「いや..確かに形は人それぞれだが、それを相手に強要するものではないだろう。」
また痛みが走った。今度は腕だ。
『ダメだな。再教育する必要がある。』
ソ連がそう言うと、ソ連が包丁を持ち出してきた。そして 服を 全て破り、指を1本切った。
「ッッあ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”」
痛い。血が床に垂れる。
『その顔とその悲鳴、最高だよ。』
ソ連は嫌な笑みを浮かべた後、ズボンを脱ぎ出した。
「辞めろ辞めろ辞めろ辞めろ、辞めろッッ」
叫んでも殴られ抵抗できず、されるがままに犯された。私は放心状態だったのを殴れて正気に戻らされた。
『やはりナチスには絶望を味合わせた方が良く似合う。』
また違うものを取り出してきた。
「…!?待て、それは!?」
見覚えのある帽子。それはイタ王と日帝のだった。
『あ、やっぱりいい反応する。殺した甲斐があったよ。』
ソ連を罵倒する言葉を言う前に蹴られた。嫌だ。自分のせいで、大切な同盟国が…
私はそのショックで気絶した。
夜、水をかけられて起こされた。また指を1本切られた。でもそこまで痛くは無い。血が出続けるだけだ。
『反応が面白くないな。』
そう言ってまた犯された。今度はソ連が激しいせいで少し声が乱れてしまった。
『やっと喘いでくれた。』
ソ連は安心したような声を出した。何も感じたくなかったのに。こんな同盟国を殺したようなやつに犯されたくなかったのに。
『じゃあ、今度はこれ使ってみようか。』
日帝の刀を持って、私の指をまた1本切り落とした。
「ぁ….う…..? 」
痛い、痛い、ただの包丁で切られるよりも、日帝の刀で切られた方がもっと痛い。日帝がフラッシュバックする。
『『これは私の命みたいな物だ。例えナチスでも渡しはしない。』』
と日帝は言っていたのに。
さらに、悲しかった。同盟国の刀で切られる事なんて。
そんな日々が続いた。身体の何処かは傷つけられ、犯され、同盟国のものを何かしら見せたり使ったりする。時間も何もかも分からなくなり、感情すら消えていった。
『今日で3ヶ月!なのでナチスにはこれをあげる!』
謎の薬。それを飲んだ。それから毎日、その薬を飲まされ続けた。
それから1年経った。
そして、私はソ連の顔を見て、初めて自分から笑う。
嫌だ、違う……こんなもの、愛じゃない……でも……それでも……もう、ソ連がいない世界の方が怖い。
「….やっと、わかったよ。これが、お前の“愛”だったんだな」
そして、自分からソ連の手に額を当てる。でも心の奥では、本当にこれを望んでいない。
「他の誰もいらないって、言ってくれ」
ソ連は答えた。
『ああ、もうお前以外に誰もいらない。お前だけを愛してる。』
そして私たちは、第二次世界大戦が終わる、つまり私たちが消えるまで愛し続けた。一緒に同盟国の服を燃やしたり、毎日抱き合った。私の本心は閉ざされたまま。
第二次世界大戦が終わった。
その瞬間、ソ連とともに消えたお父様の記憶が、ふと胸を刺した。
けれど、もう僕は戻らない。
この国は、僕が守る。たとえ、愛に狂ったままでしか守れないとしても。
愛したくなかった。けれど、愛してしまった、お父様のようにこの国を奪われてはいけないから。
end
最後まで見ていただきありがとうございました!!まっっじで読みづらい、、、勉強してきます、、