桃赤
地雷サン回れ右
あいつは馬鹿だから。
人を頼れないんだよ。
だから、俺達が助けるんだろ?
ていうか、無理矢理にでも助けないと。
助けなきゃアイツいつか壊れちゃうから。_________
青「修学旅行楽しみだね〜、!」
机に頬杖をつきながら話す青ちゃん。
授業ちゃんと聞いてるのか不安になりながらも、
言葉を返す。
赤「そうだね〜。」
そんな話をしていると次の授業は班決めだ。
青「班決めか〜、、」
赤「俺は桃くんと一緒じゃなければいいかな」
青「っもう、相変わらずなんだから、w!」
桃くんと俺は不仲ペアで有名。
いつからかは忘れたけど、そんな噂を立てられるようになってから、やたらと桃くんが絡んでくる。
先生「はい、じゃあ3〜4人で班作って〜。」
おい先生よ。
なんだその適当な決め方は。
青「桃くんと組めば〜?w」
赤「は?無理。青ちゃん組も〜、、?」
青「僕先約できちゃっててさ、ごめんね?」
赤「ん~、、」
先生「はい、まだ班作ってない人〜?」
どうせ俺だけだろう。
と思いながら渋々手を挙げる。
桃「はーい、」
赤「、、は、?」
赤「もうやだ、死にたい。」
青「大袈裟すぎw、案外仲良くなるかもよ?」
赤「絶対ない、」
俺たちは昔から仲が良かった。
親も仲が良くて。
不仲ペアと言われ始めたのは、中2の夏。
桃「意味わかんねぇ。理不尽すぎ。」
赤「場所考えてよ、こんなとこで喧嘩できない。」
みんな、俺が通る道を開ける。
視線が痛い。
桃「おい、赤っ、!」
赤「……、ッ、」
青「あんなに仲良かったのにね。」
赤「ほら、早く行こ?
焼きそばパンなくなっちゃうよ?w」
青「うわああッ、!?やばい、!!」
俺だって、昔みたいに仲良くなれるなら、
そうなりたい。
桃「赤ー、一緒に帰らない?」
赤「は、?」
青「頑張って!きっと上手くいくよ。」
赤「、青ちゃんまで、、」
桃「、、ねぇ赤、」
赤「、、何」
桃「もし俺が、赤のこと好きって言ったら
どうする?」
赤「冗談やめてよ、、馬鹿なの、?」
桃「…、、冗談だって、笑」
赤「、、帰るっ、、」
俺、この関係を壊したくないの。
俺たちは、”不仲ペア”だから。
桃「冗談、、」
青「修学旅行だ〜!!」
赤「船か、久しぶりかも。」
船なんて小学生ぶりだな〜、と思ったけど、
少し不安もある。
青「外国ってテンション上がる〜!!」
赤「、でも俺ちょっと不安かも、」
青「え、そう?でもあんなでかい船貸切だよ?」
赤「どうすんの、沈没とか、、」
青「ないない絶対ない!wwあんなでかい船沈むわけないじゃんw、もう、心配症なんだから、w」
青「船だぁぁ!海だぁぁ!」
桃「なぁ、赤。」
赤「何?」
桃「あいつなんとかなんねぇの?」
赤「青ちゃんはどうしようもないよ?」
何故か班を同じにさせられた青ちゃん。(数合わせ)
今日はうるさいので耳栓を持ってきた。
青「あ!魚いるぅぅうう!!!」
赤「青ちゃん、そんな前行ってたら落ちるよ、?」
桃「海なんだから魚いるなんて当たり前だろ、」
青「もぉ、分かってないなぁ。」
青「着いた〜、!」
赤「おぉ、、大きい〜!」
桃「今日はここで寝るんだよな。」
こんな大きい船なら安心かも。
あんな喧嘩しなかったら、
ーー
青「やっっば、、寝不足でしにそ、、」
赤「wほら、朝食の時間だよ?」
やった。オムライスだ、
赤「…、、」
オムライスにグリーンピース入れるとか馬鹿なの、?
全て桃くんと青ちゃんのお皿へ入れる。
青「あ、ちょうだい。グリーンピース!」
赤「どーぞどーぞ!!」
桃「ほんと、変わってねぇなぁ。」
赤「…悪い?」
桃「別に?w」
先生「今日は班で目標を作ってもらいます。」
桃「目標?」
そう言い、顔を歪める。
まぁ、明日は修学旅行だからな。
先生「はい、じゃあ話し合って。」
ーー
青「どうする〜?」
赤「どうしよっか、、」
桃「あ、班の名前書く欄ある」
青「じゃあ僕が描く!」
赤「待って青ちゃんなにそれ。」
何故だか妙ににやにやしているから青ちゃんの手を止めた。
青「ん?」
桃「派手髪ブラザーズ、、?」
青「うん、だってこんな派手髪僕たちだけだよ?」
、、まあいいや。
てことで目標をどうするか。
桃くんは青ちゃんを相手にしてないし、、
赤「目標も青ちゃんが考えちゃう?」
青「いいの?」
桃「どうなってもいいならな。」
先生「はい、じゃあ6班。」
青「はーい!」
「『喧嘩せずに楽しもう!』です!」
終わった…。
絶対浮くやつじゃん。。
ーー
青「涼し〜、!!」
今日は修学旅行。
僕はなんとしてもこの二人の仲を取り戻さなければいけない、、!!
まぁ、僕に任せればこんなミッションへっちゃらだけどね〜!
青「ちょっと2人とも!何してんの、!」
赤「ッッ、、」
桃「お前まじ知らねぇからな、」
赤「こっちのセリフ…、ッ」
桃「泣いたら許されると思うなよ」
青「ちょっと、!せっかくの修学旅行だよ?喧嘩しないで楽しもうって目標立てたじゃん!」
桃赤「青ちゃんは黙ってて!/青は黙ってろ!!」
青「…ッ、、」
桃「……。」
最悪だ、。
桃「はぁぁ、どうしよ、、」
青「謝りなよ、赤くんもさっき泣いてたじゃん」
桃「…そういうとこだよ、赤はいっつも泣けば許されると思ってる。」
青「…そんなことないっ、」
桃「そもそもお前に赤の何が分かんの、」
青「えっ、、」
桃「間に入ってくるお前が1番邪魔なんだよ」
青「そ、んな、、」
ガタッ
ガタッ
赤「っ…ぇ、、?」
今、船が傾いた感覚がした。
グワッッ
赤「、、ゎ、っ、、」
怖くて、不安で、。自然と涙が出た。
赤「っ、、桃く、、(泣」
ガタンッ!!
赤「っ、ぇ、」
〇〇部屋から大きな音がした。
何かが、倒れるような、、。
そんな音。
俺は力を振り絞って傾いた床を這い登った
ガチャッ
やはり、棚が倒れていた。
赤「、、ぇ、?」
頭から血を流している青ちゃんが居た、。
赤「っぇ、、っふ、ぁ、、(泣過呼吸」
青「…ぁ、’、、っ、、?」
赤「っ、青ちゃ、…(泣」
青ちゃんは何も言わずに。
俺は何もできずに。
目があったまま、だんだん意識が薄れて、
青ちゃんが、目を開けたまま
逝ってしまったのがわかった。
元気なハイライトがなくなっていたから。、
赤「青ちゃっ、、返事してよっ…(泣」
いつものように、
ふざけてよ。
大切な人を失った。
赤「俺、、、1人じゃ何もできない、っ(泣」
桃「っ、、り、、ぬ、’?」
赤「は、、っ、、」
彼の声を聞いて、
涙が溢れ出た。
赤「ぁ、っ、桃くぅ、っ…(泣」
ガタッ
さらに船が傾いて、桃くんが上から滑り落ちてきた。
桃「ゎ、っ、、」
赤「っ〜、、俺しんじゃ、っ、やだ、やだ、(泣」
桃「大丈夫っ、大丈夫だから、(撫」
桃「大丈夫、大丈夫だからっ…、、(撫」
大丈夫なんてどんな根拠でいえるのだろう。
でも、今の俺にはこのくらいしかできなかった。
急に船が傾いて、
パニックになった。
すぐに宿泊部屋にいって、班の人の無事を確認した。
だが、誰も居なくて、
赤を見つけた。
赤「青ちゃ、っしん、じゃった、…(泣」
桃「、、っ、、(撫」
水が足元まで迫ってきてる。
救助はまだなんだろうか、?
、、何もできない。
赤「ふぇ、っぇ、あ、、(泣」
赤を抱きしめる。
肩まで水が浸かった。
背が低い赤は、もう溺れてしまう高さだ。
赤「ん’っ、ご”っ、、(溺」
桃「赤っ、、?!ごめん、ごめん(抱上」
赤「は、、ぷは、っ、ぁ、(泣」
桃「ごめんな、、(撫」
できるだけ高く抱き上げるが、
俺も、体力がなくなり、意識が飛びそうになる。
赤「桃く、、ん、大好きっ___。」
桃「俺も、っ…愛してるよ、赤__。」
俺たちは海に溶けていった______。
船の沈没で有名なのはセウォル号やタイタニック号ですよね。。
亡くなられた方ご冥福をお祈りします。
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