テラーノベル
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【アラスターside】
〇〇の身を案じてか、後ろで住人たちがざわめく。
その中でも特にチャーリーから、悲鳴じみた焦りの声が飛んできた。
チャーリー「アラスターやめて!〇〇が・・・!」
アラスター「分かっていますよ。殺してしまわないように努力はします」
アラスター「あなたたちは下がっていた方がいい」
アラスター「なあに、大切な従業員と住人を守るのも、オーナーである私の仕事でしょう?」
未だに戸惑いを隠せない様子の彼らを下がらせ、再び彼女に向き直る。
彼女はゆっくりと身体を起こすと、再びこちらへ向かって走り出した。
アラスター「まったく・・・お忘れですか!」
アラスター「貴女は、私には勝てませんよ!」
――――今までも、俺に勝てた事などなかっただろう。
アラスター「こんな物騒な武器まで持たされて・・・この程度で私に勝つつもりですか」
鋭く振りかざされる切っ先を躱しながら何度声を掛けても、反応は見られない。
操られているとはいえ、彼女の戦闘力は私に迫っているとも言える。
天国の武器を携えている事を鑑みれば、一つの油断が命取りになるだろう。
小さな隙を見つけては反撃を繰り返して。
そうこうしているうちに、ふとある違和感を覚えた。
アラスター「・・・・・・・・・?」
少しずつ、彼女の身体に増えていく傷。
戦闘は研ぎ澄まされて鋭いはずなのに、
何度投げ飛ばされても彼女は亡霊のように立ち上がり、再び真正面から立ち向かってくる。
アラスター「〇〇・・・・・・貴女、まさか・・・・・・」