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さて。遊郭の開店の時間だよ。
さぁ、今日は…あぁ、そっか。
陽凪様の亡くなった日の話だよね。
陽凪様が亡くなったのは、千年前の大晦日の日。千年前。突然、宵陽京に太陽が昇らなくなってしまった。
陽凪様は、この都のみんなが大好きだった。
もちろん、みんなも陽凪様が好きだった。
宵闇様のことも大好きだった。この都は、二人の神様に愛されてたのさ。千年前まで、ね。
陽凪様と宵闇様の絵を見たいかい?
少し待っててくれ。
これさ。とある方がお描きになった
お二人の絵さ。
こちらが陽凪様
そしてこちらが宵闇様
そして、宵闇様は、、そちら側に歩けばある神社のお社で千年間。お一人でこの都を守っているさ。
陽凪様を殺したのは…本当はこの世界の創造神ではなく、とある巫女さ。
ふふ、僕だと思っているんだろう?
…僕ではない。巫女ではあるけど。
その巫女は愚かな人でね。
宵闇様を好きになってしまったのさ。
ふふ、神を好きになるのはおかしいと思うだろう?
でも、その巫女は。ずっと。宵闇様に恋焦がれていた。そして、陽凪様と宵闇様が恋仲だと分かり。陽凪様を。陽凪様の大切になさっていた簪で一思いに刺したのさ。
恋に落ち、嫉妬に狂って神を殺した巫女。
それはね
僕の母さ。
何をそんなに驚いているんだい?
千年前に僕の母が生きてるとしたら僕は何歳なんだって?
僕は、人間でいうと500歳ぐらいかな。
ふふ、そんなに驚かれるのは初めてだ。
じゃあ、、僕が何者かって?
それは、次の日に。
これにて、常宵楼は本日閉店。
また明日。
おやすみ。