テラーノベル
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『けっ剣持さん…っ!』
はぁ、と息が切れる。
「どうしました?」
私の目の前の…
剣持刀也と言う男から今私は、
逃げ回っている。
『うわー…っ!もう、むり…っ』
私は近くの物陰にすぐに隠れた。
元はといえば、
椎名があんな思わせぶりなことを
いわなければこんなことに
ならなかったのに…
「なぁ、〇〇って好きな人おるん?」
突然の言葉に飲んでいた水を
吹き出しそうになった。
『椎名、何急に…?』
「だって、 気になるやん…」
私は少し間を開けて言った。
『⋯⋯別に好きな人ぐらいいるけど…』
すると椎名は一瞬驚いた顔をしたが
すぐににやっと笑い、
私の後ろに人がいるかのように言った。
「 だってよ。」
疑問に思い振り向くと、
私が好きな人、である…
剣持刀也が立っていた。
そりゃ逃げ出すよね。
だってバレるの嫌だもん。
足音が聞こえなくなり、 体を少しずつ起こす。
「はい、捕まえた」
少ししか息が上がっていないのを確認し、
運動部にはさすがに勝てなかった、
と悟る。
「ねぇ、誰なんですか、好きな人。」
私は剣持刀也をじっと見ると、
少し顔を赤くした後、
何もかも分かっているような顔をした。
「自分の口で言って下さいね?」
そういった後、
彼は意地悪な笑みを浮かべ た。
コメント
2件
うおおおおおん😭どうしてそんなに書き方が上手いんだよーーー😭😭😭(歓喜) まじ最高すぎてうめちゃん𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬_💋💋💋💋