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#児童養護施設
ひより
1,999
キヲヌイテ。
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先生は無口だ
けどとっても優しくて綺麗なんだ
俺が生まれる時から一緒にいて、色々な事を教えてくれる
「せんせーい!今日は何するんですか?」
先生はほんとに喋らないので身振り手振りで教える
俺はそれを頑張って読み取るのに一苦労だ
「んー、なるほど?全然わかんないな……」
「ここに、何かを出す?みたいな事ですか?」
すると先生は控えめに頭を縦に振る
「え?当たってる?」
「けどなにを出すんだろ…」
先生は頭の白い花に人差し指を向ける
「あ!お花ですか!?」
先生はまた控えめに頭を縦に振る
「よぉし!それじゃ、前に覚えたやつと組み合わせて…」
俺は地面に文字を書き、手を触れる
先生によるとこの時にちゃんとイメージして思いを込めるのが大事らしい
「んーー、でないなぁ………」
別に俺は先生みたいに多才なんかじゃない
俺に比べて先生なんてなんでもできる
その才能で今を保っているのだから。
「どーしたらいいんですかねー?ここをこう…」
俺が苦戦している中、先生は俺の手に触れる
先生の手は冷たかったけど何故か温もりを感じた
すると、地面から淡く白い光が溢れ
先生と俺の足元を白い花がいっぱいに広がった
先生の白い花と同じやつだ
「わ?!で、できた?」
「けど…また先生に頼っちゃいましたね…。」
先生は頭を横に振り、地面に咲いている花を
一輪だけ摘み俺の頭に飾ってくれた
どうやら今回のご褒美はこれなのだろう
「先生の力を借りちゃったけど」
「次は俺自身で頑張りますよ!」
先生の瞳は隠れてて見えないものの
少しだけ口角を上げ、微笑んでくれる
それはとっても穏やかで優しい笑顔だった。
先生が屈んで花を何本か摘んだ
それを丁寧に編んでいく
「先生?なにしてるんですか?」
先生が作り終えると手元には白い花の輪っかが出来上がっていた
それを先生は俺の頭の上に乗せる
俺の頭の上は白い花でいっぱいだ
「あははっ…先生とお揃いですね!」
「俺も先生みたいな角生やそうかな…! 」
そんな冗談を言いながら
俺と先生の何気ない時間が経っていく
なんでも教えてくれる俺の先生
無口で優しくていっぱい愛してくれてる
そんな先生が大好きだ。