「こんばんは、今宵は貴方をいただきます。」
怪盗パロ - 赤桃
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『今晩の天気は____』
今晩は晴れてもらわないと困る。
俺の一番ほしいものを盗みに行く日……否、貰いに行く日だから。
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りうらは立派な怪盗。
ありとあらゆるものを盗んできた。
例えば綺麗な桃色の宝石とか。
桃色の像とか、
桃色のチョーカーとか。
あ、そうそう。りうらは桃色のものしか盗まない。
盗んだとこには、数字とfrom Wolf と書いた紙を置いとく。
基本怪盗は足跡を残さない 。
でもりうらは残す。
残さないと意味が無いから。
今日はりうらが怪盗を卒業する日。
怪盗は本当に欲しいものを盗んだら怪盗を卒業するのが国との約束。
怪盗は国と約束を結んでる。
色々な盗む代わりに、本当に欲しいものを盗んだら怪盗を卒業すること。
怪盗を終えたら本当に欲しいもの以外盗んだものは返すこと。
本当に欲しいものは相手の合意の上、盗んだ人のものになる。
盗んでる途中に見つかった場合、警察行きとなる。
まぁ、要は命をかけたごっこ遊びだ。
命をかけてまでそれが欲しいのかって言う覚悟を決めるためでもある。
りうらは5年前、一目惚れをした。
桃色髪の少年に。
とても綺麗で美しかった。
人に手を差し伸べ、優しく、笑顔が可愛くて、ちょっとうっかり屋さんで。
そんなあの子に、惚れた。
それからりうらはあの子を貰うために一生懸命怪盗の勉強をした。
え?なんで正面から口説かないのかって?
それはあの子が、
「怪盗に『あなたを貰いに来ました。』とか言われたら惚れちゃうわ、」
って言ってたから!
はー、今夜が楽しみ。
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こんにちは!ないこです!
いやぁ、怪盗さんにさらわれたいなぁ……。
とか夢見てる中学二年生、男子です!
あ、恋愛対象は男!
男の人と結婚する予定! (きらん
桃「あーぁ、怪盗さん居ないかなぁ、、」
青「また夢見とるん?笑
怪盗なんか来るわけないやん。
あんなんだいたい金目当てやろ。 」
桃「……俺のとこに来てくれる怪盗さんは金目当てなんかじゃないもん、、」
青「そう言いきれんやろ笑」
黒「まろもそう言ってやんな、ないこが可哀想や笑」
青「だってぇ、、」
桃「……うぅ、、」
やっぱ無理なのかなぁ、……。
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……今日も来ないか。
窓を開けて空を見上げる。
赤「月が綺麗ですね。」
桃「え、、?」
赤「こんばんは、今宵はあなたをいただきにきました。」
コメント
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初コメ失礼します!! めっちゃ好きです!まさかこんな神作家様が居らしたとは...
スゥ~結婚してくださi((