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こんにちは!
余命2ヶ月、必死で階段を登っている雪です!
櫻ちゃんが渡してくれたチョコ、私が絶対先輩に渡すから!!
ていうかじゃないと死ぬし!
雪「よし。階段、あと五段。一歩ずつ、一歩ずつ」
頭の中には今にも消えちゃうんじゃないかってことしかない・・・のに。
耳元のスピーカーからは、なんとも緊張感のない声が聞こえてくるの。
櫻『雪、まだ着かないの?』
雪「櫻ちゃん! 今、人生最大の勇気振り絞ってるんですけど!? 少しは神様らしく、励ましとかないわけ!?」
櫻『できるならしたいけどさ、何言えばいいか、私じゃわかんないじゃんか・・・』
雪「・・・」
その声を聞いていると、不思議と「ブラジルまで落ちそうな」絶望が少しだけ軽くなる。
でも、私は知っている。
櫻ちゃんは何言えばいいかわかんないなんて言いながら実際は放送室のソファで私の「存在」が消えないように、暖かく見守ってくれているっていうこと。
本当に、神様ってこういうとこ抜けてるよね!
何考えてんだろ、人間がこんなに神様に振り回されてるっていうのにさ。
あ、着いちゃった・・・
二年生の教室の入り口。
雪「さ、桜街、先輩・・・」
足が震えてる・・・
気が遠くなるくらい怖い・・・
でも、私がここで、頑張らないと、櫻ちゃんの努力が全部無駄になっちゃうんだ!
頑張らないと、だめだよね!
雪「失礼します!!!!!」