テラーノベル
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結論から言うと。
瑞は、生きている。
怪我も、擦り傷だけ。
本人は、わりと元気。
——問題は。
翠「瑞ちゃん、動かないで」
瑞「翠っちー、ここ病院の待合室」
翠「動かないで」
瑞「椅子からトイレ行くのも?」
翠「呼んで」
瑞「看護師さん呼ぶ距離じゃなくない?」
事の発端は、横断歩道だった。
信号は青。
ちゃんと左右も見た。
なのに、曲がってきた車が急ブレーキ。
衝撃。
転ぶ。
世界が一瞬、白くなる。
次の瞬間。
🍵「瑞ちゃん!!!!!」
という叫び声。
——翠っちーだった。
瑞は地面に座ったまま、きょとんとしてた。
瑞「……あれ?」
翠「動かないで!! 喋らないで!! 目、閉じないで!!」
瑞「情報量が多い!!」
救急車。
病院。
検査。
結果。
医者「擦り傷ですね」
医者の一言で、すべてが終わった。
……はずだった。
翠「本当に、大丈夫なんですか?」
翠「レントゲン、もう一回撮りませんか?」
翠「CTとか……」
翠「心電図……」
翠「脳波……」
翠「血液検査……」
医者が若干引いてた。
そして今。
翠「瑞ちゃん、水飲む?」
瑞「飲む」
翠「ストローで」
瑞「え?」
翠「首動かさないで」
瑞「首も無事!!」
家に帰ってからも、翠はおかしかった。
翠「段差あるから、手」
翠「ドア重いから、待って」
翠「ソファ座る? ベッド? やっぱりベッド」
瑞「……翠っちー」
翠「なに、瑞ちゃん」
瑞「瑞、擦り傷」
翠「知ってる」
瑞「元気」
翠「知ってる」
瑞「歩ける」
翠「知ってるけど」
翠っちーは、真顔だった。
翠「……目の前で、瑞ちゃんが轢かれた」
声が、少しだけ低くなる。
翠「あれ……心臓、止まるかと思った」
瑞は、急に何も言えなくなった。
翠「倒れてる瑞ちゃん見た瞬間」
翠「何も考えられなかった」
翠「……怖かった」
その一言で、さっきまでの行動の意味が全部わかった。
瑞「……ごめん」
瑞が言うと、翠っちーはすぐ首を振った。
翠「謝らなくていい」
瑞「でも」
翠「無事でいてくれただけでいい」
ぎゅっと、抱きしめられる。
さっきまでの過保護が、全部ここに繋がってたみたいだった。
瑞「……ねえ、翠っちー」
翠「ん?」
瑞「過保護すぎ」
翠「うん」
瑞「否定しないんだ」
翠「しばらく、このまま」
瑞「期限は?」
翠「瑞ちゃんが百歳になるまで」
瑞「長い!!」
でも、腕はゆるまない。
翠「……外、しばらく一緒に歩こう」
翠「信号、二人で確認しよう」
翠「手、絶対離さない」
瑞「……了解」
そして。
このあとしばらく、
瑞の外出は必ず手つなぎになった。
……過保護、解除される気配なし。
交通事故なしの過保護すぎるのも書きたいなぁ
書きたいの多すぎるww
投稿しているけどコメント返信後日になります
コメント
9件
あ、なるほど!りょーかいです!
あの、タグって緑水、翠瑞、sxxnのどれが駄目とか‥?
あ、りょ〜かいですっ!お話の中って、ことであってますか、?