🎈「い”ッッ”たっッッ”ぁあっ、!!!」
ふかふかの地面の上で眠っていたお昼過ぎ。寝返りをうったと同時に運悪く、腰を軽く捻ってしまった。
あまりの衝撃的な痛みに足をバタバタとさせ、逃げられない痛みと戦う。
🎈「(今まで感じたことの無い別の痛みっ)」
枕に顔を埋め、必死に声を抑え続ける。自然と目元が潤い視界がクリアになっていく。
🌟「……何してる、」
視界が開けるとほぼ同着。またもや、何の音も立てずに現れる黄色い男。
何かドアをノックしてから入って欲しいものだ。 正直、気味が悪いし…気持ち悪い、。
🌟「……?、なにかの真似か?、」
🎈「ち”がう”ッッ”っ!!!!」
喉も心做しか乾燥し、声を出す耽美に痛くて仕方ない。唾を飲み込むことですら、痛みを感じてしまう。
枕をぎゅっと押さえつける。なるべく身体は動かさないようにと足の動きをやめ、荒い息を整えようと必死だった。
🌟「……苦しくないのか、」
🎈「痛み”よ”りはマ”‘シですッ”っ!!」
🌟「そんなこと、」
🎈「そ”んなこ”“とってッ”っ、!!」
無性に腹が立ってきて。この男のせいで痛みと戦っているというのに。この人は呑気に喋り散らかしているなんて。
きっ、と睨みつけてやろうと顔を横に向ければ、
🎈「……へっ、」
綺麗な顔が間近にあった。当然ながら固まってしまう。今さっきまで一体何処で話していたというのだろうか。耳が特別聴こえる自分ですら、気づけなかった。
🌟「……じっとしろ、」
綺麗なお月様みたいな瞳がこちらを見て離さない。また、顔色一つ変えない顔で覗き込んでくる。
その瞳についつい見とれて、はたまた昨日のことを思い出してだろうか、
🎈「ぁ、……ぁっ、、」
顔が一瞬にして熱くなる。熱を帯びて、どうしようもなくて。
🌟「………なんだ、期待してるのか」
🎈「きッ”っ、!?…//////」
こ、こいつは何を言ってッ”っ!!
赤くなる頬をどうしても見せたくなくて。こんな事で顔が赤くなるなんて…。
頭の中はプチパニックでどうすれば良いか分からず、再度枕に顔を埋める。
🎈「(絶対に変な顔してた…ッ”っ、!///)」
う”ぅ、…とまた唸り声をあげることしか出来ない。どう足掻いたって昨日のことは消えやしないし、…むしろ焼き付いているまである。
🌟「……………。」
頼りになる聞き耳を立てるが、聞こえる訳もなく。そもそも、呼吸しているのかすら怪しい。
とにかく、動きたくないし顔も見せたくない。なら早く何処かに行って欲しいところだ。
🎈「(もういっその事、動くしか…、)」
🌟「………はぁ、もう良い。顔上げろ。」
🎈「……っ、」((ビクッ
結構デカめなため息をつかれるが、この男のせいであって僕のせいでも何でもない。てか、この人、ため息つきすぎでは??
🎈「(……良いことないのに、)」
壁に掛けられた時計がカチカチと音を鳴らし、進んでいる。今は一体何時くらいだろうか。
恐る恐る顔を上げてみれば、また顔の整った男の姿があった。
🎈「……………。」
顔を見れずに視線が泳ぐ。何処を見れば良いか彷徨い続け、後ろの扉をじっと見つめる。
🎈「(ぇ、気まずいんだけどっ、!?)」
一体全体、この後どうすればいい。重たい身体を起こし、ベットに座っている状況。首を横に向けるだけで身体が痛いというのに。それにフラフラして…早く横になりたい。
🎈「……な、な”…に?、」
🌟「…………。」
何か可笑しい?、
男はこっちを見つめて離さない。が、視線は首元を見ていた。首元って…、
🎈「……ちょ”ッッ!?、」
🌟「うるさい、…静かにしてろ。」
🎈「ん”っ、!?!?///」
は、、は!?!?
顔が近づいてきたと思えば、案の定唇が触れる。あまりにも勢いよく来るものだから、体勢が上手く取れず、後ろに手をつく。
🎈「んっ”ッ///、ぁぅ、っ”…///」
力なくどんどん倒されてく身体を後ろからそっと支えてくれる。見かけによらず、筋肉質な身体に少々驚いた。
🎈「ぁッ”っ、///…んぅっッ”、///」
口の中で舌が暴れ回って、逃げ場がなくって。昨日よりも数倍長いキスは…不思議と格別嫌ではなかった。
🎈「あぁ、ッッ”///、…」
思い出される昨日の記憶。この後は散々だったけど。
生理現象として涙が込み上げて溢れ出しそうで。酸素が回らなくて苦しいはずなのに、何だか少しだけ心地よくて。
支えられていた腕は何処かに消え、
🎈「ひゅ”ぅ、///…はぁ”ッ、…///」
柔らかい地面に沈んでいく。酸欠で頭がぼーっとする。身体が言うことを聞かない。
それを良いようにまた馬乗りになってくる男の姿。相変わらず無表情だけど。
🌟「……………。」
🎈「はぁ”ッ…っ、///」
あれだけ長い時間、息が出来なかったというのに息が上がっているように見えない。
僕は肩で必死に酸素を取り込んでいるのに。
🎈「……ひゅ”ぅ、?、、///」
🌟「…………。」
終始黙り続ける男の気持ちなんて分かるわけが無い。むしろ何か会話をしてくれた方が良い、。
今だ上がり続けていた息が次第に正常に戻りつつあるが、まだ喋るには程遠い。
何か切り出せれば良いものの、こんな状況ではまずもって難しいだろう。
🎈「(……つづ、……き、)」
この後されることなんてろくな事がないに決まっていた。それは昨日身をもって体験したのだから__
🌟「……はぁぁ、、…疲れた。」
🎈「ぇ?、…って”、うわ”っ!?」
力が抜けたように突然、男が真横に転がっていく。その反動でベットが揺れ動き振動が伝わってくれば、
🎈「い”ぃ”ッッ”っ、!!!」
ぎりっ、と歯を食いしばる音がして。掠れた声で悶え苦しみ、足をバタバタさせる。
🌟「………うる…さい。」
🎈「………ッッ”、?」
痛みで視界が歪む…がそれよりも初めて聞く弱々しい声に目を丸くする。
🎈「(そんな声、出せるんだ…、)」
今はどんな顔をしているかなんて背中越しでも分かればいいのに。でもきっと、対して変わらないんだろうな。
🎈「………。」
…ここに来て3日目となる今日。まだ分からないことだらけだし、…出口もまだ見つけられそうにない。
この部屋のことについてもっと知らなくては。
🎈「………ぁ、れ”、…し”ごと”は、?」
この男のことについても、もっと詳しくなるために。”まふぃあ”というものを知るために。
🌟「………休んだ。」
🎈「ぇ?、」
大きな背中が壁のように見えてくる。男の体温が高いのか自然とぽかぽかして。
🎈「どう…して」
綺麗な黄色い髪が白いシーツを色付ける。毛先は桃色で綺麗なグラデーションだ。
こんなに間近で見るのは初めてかもしれない。
🌟「……お前がまた外に出ようとするのでは無いかと思ってな。」
🎈「そ”れだけ”…で?」
🌟「…俺にとっては重大だ。」
え、と思わず声が漏れ出る。じっ、と後ろ姿を見つめるがこっちを向く気はさらさらないようだ。
🎈「なぜ”ぼくはこ”こに”っ、…」
🌟「……知らなくて良い。知って損するのは…お前だからな。」
そんなことは…あるのだろうか。嫌でも背けたくなる真実が、。
🎈「……くっ”ついて、も”?、」
一旦冷静に考えてみれば、何かに襲われる心配はここに居れば無いはず…だ。だったら、外に出る方法なんてゆっくり考えてもまだ時間はあるのではないか。
焦らなくても良い。たくさんの情報を手に入れて確実に外に出られれば、。
🌟「…好きにしろ。」
腰をあまり動かさないようにとゆっくり近づき、男の大きな背中に触れる。温かい体温が伝わってきて、じんわりと手が温められていく。
その温かさに心底安心して。瞼がより一層重くなる。
何時知るか分からない真実を僕は目を背けずに向き合えるだろうか。それがどんなに残酷だったとしても。
……認めざるおえない日が必ず来る。
眠気に抵抗せず、重くなった瞼をゆっくり落とす。僕はまた深い眠りについた。
コメント
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え…ちょっ、え…? 可愛いすぎて◯ぬ
司くんはツンツンツンデレくらいなのかな??() 類くんもちょっと心を開いた?感じで可愛い、!