「はぁ、はぁ、、、何でこんなに桃が多いんだよ、、、」
そう言いながらも血蝕解放を使いながら倒していく四季。
「そろそろやばいかもな、、、ッ!?ムダ先!」
桃太郎達を倒している最中、背後から無駄野に襲いかかろうとする桃太郎を見た四季は残りの力を振り絞って無駄野のところへ駆けて行く。
(間に合え、、、!!)
「死ねぇ!」
「!」
「ムダ先!」
「、、、は」
その瞬間、無駄野の目に映ったのは背後から自分を襲おうとした桃太郎と自分を庇い、身体から大量の血を流している四季の姿だった。
「ッ四季!」
「カハッ、、、ゴホッゴホッ、あ、、、ムダ先」
「おい、四季しっかりしろ!」
「ごめん、、、俺」
「謝らなくていい!今すぐに京夜を呼ぶ、だから安静にしてろ。」
(やっぱ優しいなぁムダ先は、、、)
「ムダ先、ゴホッ」
「四季、喋らなくていい。」
(ああ、目が霞んできた、、、声もあと少しで出なくなるな、これ、、、)
「なぁムダ先生、みんなに伝えておいてほしいことがあんだけど、、、俺みんなと会えて嬉しかった、ありがとうって、、、」
「四季、、、?おいっ四季!!」
ああ、、、もう声でねぇや、、、
伝えたいこといっぱいあんのに、、、
皇后崎達にお前らといれて楽しかったって
チャラ先には瀕死の俺を治療してくれたり、トラウマをかかえた俺の相談に乗ってくれてありがとうって
真澄隊長と馨さんには色々迷惑かけてごめんなさい、ありがとうございましたって
前髪パイセンと印南さんには雪山の修行や杉並のことでお世話になりましたって
紫苑さんと大我さんには俺が誘拐されてた時、みんなを助けてくれてありがとうって
神門にも鬼の俺のことを友達だと思ってくれてありがとうって
最後にムダ先、、、俺を此処に連れて来てくれてありがとう、最初なんて慈悲も無い鬼なんだって(鬼だけど)思ったけど、過ごしていく内に厳しいけど優しいんだなって分かった。絶対悲しませないようにしねぇと思ってたのに、、、ごめん
本当に今までありがとう、、、
ああ、、、死にたくねぇなぁ、、、
「ん、、、はっ!?」
目を覚ますと、見覚えのある天井が視界に入ってきた。
「此処って、、、俺の、部屋?」
そう、俺は何故か自分の部屋にいたのだ。
「え、俺死んだよな、、、?でも何で、、、」
「四季ぃぃぃぃ!退学ってどういうことだぁぁ!?このバカ息子!!」
「親父、、、」
(親父が生きてる、、、)
思わず四季は抱きついた。
「親父、、、ごめん、本当にごめん!」
涙がポロポロと眼から溢れ出る。
「うおっ!?何だ、急に抱きつきやがって、、、」
「おれっ、おれっ、、、!」
「はぁ、、、たくっ、泣くなよバカ息子」
そう言いながらも俺の頭を撫でる親父。
あったけぇ、、、親父の優しい手だ、、、
ゴツゴツしているが暖かく優しい手に俺は再び涙ぐんだ。それを見た親父は俺が落ち着くまで、ずっと頭を撫で続けた。
(親父が生きてるってことは、過去に戻ったってことだよな、、、?てことは、やり直せるんじゃないか、、、?親父を死なせてしまった過去を。)
「ほらよ、、、バカ息子、泣き止んだか?」
「ッうん、、、ありがとな、親父。」
(絶対に親父を守る、、、そんで、みんなも助けて鬼が笑って暮らせる世界を作ってやる!!)
コメント
2件
めっちゃよかったです✨️ 続きが、楽しみです‼️