青視点ー
僕は死んだ…
親友をかばって、
でも、未練があって…
戻ってきた、
「ぇ~、…1025室…どこ、?」
黄視点ー
僕は記憶喪失になったらしい…、
僕は、いや…正確には、
僕らはですね……
僕らは事故に遭いました、
横断歩道を渡っている際に、
信号無視をした車にひかれたんです…
僕と一緒にひかれた親友は…、
意識が戻らず、そのまま亡くなってしまったみたいで…ッ、
でも、思い出せないんです…
どんな親友だったか、
そんな考え事をしていると、
コンコンとドアをノックする音が聞こえた、
「しつれー、!」
元気な同年代くらいの男の子、
派手な髪色に…
少し見覚えがあるようなネックレス…
「黄くん、記憶喪失なんだって…?」
「ぇ…ぁ…は、はい」
誰かも分からない相手に話しかけられた、
「教えてもらったことは、?」
ぇ…誰かも分からないんですけど、
「ぇ…と、僕の名前は黄で…25歳、
作曲、作詞ができるかつ…動者、?
だったこと…」
「ぁと…、大事な親友が…仲間がいたこと」
「…親友が…、事故から僕を、
かばってくれた…こと、」
青視点ー
「…そんな感じか、 」
自分の大切な人の記憶から消えるって…
ものすごく辛い、っ…て
今感じた…
「……ちなみに、その仲間は来てくれたの、?」
「ぁ…ぇと、まだ……で、 」
……何やってんだか、笑
いろいろ戸惑ってたりするのかなぁ…
「……僕のこと…、覚えてない…?」
「……っ、……」ポロポロ(涙流
「なんで…ないてんのさ、笑」
「なんか…ッ、…ッ」
「あなたはッ……忘れちゃいけない人、
みたいな、ッ…感じがして…ッ、」
「……僕は、青…」
「青……ッ、くん…?」ポロポロ(涙流
「黄くんをかばって死んだ…親友…って
いえば…ちょっと分かるかな、?」
「なんで…、っ…生きて…ッ、」ポロポロ(涙
「ん’’~、心残り…かな、笑」
「黄くん…僕と一緒に走ってくれて、
ほんとにありがとう…ッ、」
「あと…stpr…、……
黄くんと一緒に活動してたグループ、
終わらせないでほしい」
「僕に…東京ドームでLIVEしてる景色を
上からでも、見させて…ッ?」
「…ッ、青くんは…?」(涙
「僕は…、っ…笑」
「ほら、もう体消えかかってるでしょ?」
「だめ…っ…、夢なんだったら、
一緒に…ッッ!」スッ(手伸
「ごめんね…ッ、」(手透
「ぁ…ッ、ぁぁ…まっ…て、」(怯
「いい、?後追いしちゃだめ…」
「…グループを、よろしくね…」
「……っ、大好きだったよ…」
黄視点ー
黄…ん…、!
黄くん…っ!
僕を呼ぶ声がする……
黄:「ん’’ッ……、」(瞼瞬
桃:「黄、ッ……!!」
赤:「黄くん…ッ!聞こえたら手握って!?」
ぎゅ……
誰かは分からないけど、とりあえず
言われた通りに動いた…
ここは…病院、?
まぶしい……
ぁれ、さっきの青くん…は、ッ……?
ここには…ッ……4人しかいない、
黄:「青くん、は…ッ……?」
紫:「黄くん、青ちゃんのことは覚えてるの?」
黄:「ぇ…さ、さっきまで…ここにッ…」
橙:「……ッ、黄ちゃん…青ちゃんは亡くなったんよ、?」
黄「へ、ッ………。ち、ちがッ…」
桃:「いや…ほんとだよ、 」
黄:「だ、だって…ッ!ここに居たんですッ!」
青「……未練残っちゃったぁ~、 」
黄:「青くん、ッ……!!」
赤:「ぇ…黄、くん…?」
青:「どしたの、?笑」
黄「みんな青くんが、ッ…いないって…」
青:「うん…いないよ?笑」
黄「…ぇ、なに…言って…」
青:「だから…黄くんかばったって…、
ぁれ、?言わなかったっけ…」
黄:「ほん、と…だった…んですか、」(震
君が話してること
全部現実に起こったことだと、
分かってた…
でも、そうじゃなくてほしくて…
全部が嘘であってほしかった、ッ……
だから、まだ理解したくなかった…
分かりたくなかった、
橙:「だれと…話してるんやろ、 」
紫:「青ちゃん…なのかな、 」
青「ほんとだよ、?笑」
「だから…黄くんが、皆のこと…
支えてあげてね…っ、 」
青ちゃんがいてこその6人のグループだったはず、
青ちゃんが、居なきゃ…っ、
やだ、ま…ッ……て、
グループの人達を、ッ……
僕を…、ッ…置いてかないで…ッ……!!
黄:「待って、!置いてかないで…ッ!」ガタッ
今掴まないと、ッ…
居なくなっちゃう…ッ…!!
桃:「ちょ、ッ……!まだ安静に…ッ!!」
青:「悪化しちゃうよ、笑」
黄:「やだ…ッ!!ッ……」(手伸
青:「透けるよ…ッ……」(黄手体透
ぇ…ッ…
黄:「また…ッ……透け、て…ッ、 」(震
なんで、ッ…透けるの………
…まって…、消えちゃう…っ
いか、ッ…ないとッ…!!
赤:「黄ちゃ…ッ、だめぇッ、!!」(体抱
黄:「や’’ぁ’’ッ!!離して、っ’’!!」
だめ、っ…行かない、で!!
まだ一緒に居たい、っ…!!
黄: 「青ちゃ、っ’’!いかない、ッで…」ガクンッ(体力抜
ぁ…、だめだ…
意識が…、っ…
青ちゃん、っ………ガクンッ、グラッ
赤:「…ッ’’!あぶな、っ…」(黄体掴
桃:「とりま…ナースコール、っ」(焦
橙:「……っ、 」(汗
紫:「これから…どーすれば、っ」(唖然
青:「僕にも…東京ドームの景色、見させてね?笑」
赤:「へ、っ?」
桃:「ぁ…青、!?」(驚
橙:「どこいったん…っ」(涙
紫:「6人が…ッ、いいに決まってんじゃん…」
×年後
僕らは…その後、5人で活動を再開した…
ほんとは終わるはずだった…
でも、青ちゃんが…終わらせないでって…
言ってくれたから…、
そして、今日は念願の東京ドーム…
紫:「今日の東京ドームLIVEありがとーっ!」
橙:「ありがとぉーっ!」
桃:「ラストの前に、!」
赤:「青ちゃん作詞、黄くん作曲の…ッ!
敗北ヒーロー、!」
ラストの前に、青ちゃんの敗北ヒーローを
みんなで歌う…
これは僕の提案だった…
だから、歌詞分けも…LIVE用に音を変えたり全部した…
でも、足りない物があった……
青ちゃん、っ…
青ちゃんが足りない…ッ…
黄:「この景色も…ッ、青ちゃんと、ッ…
見たかっ’’たぁ’’ぁ’’ッ…」(号泣
赤:「黄ちゃぁぁッ…笑」サスサス(背中擦
桃:「ほらー、青に届けよーぜ?」
黄:「ん’’ッ…、はぁ’’ッ…敗北、ッ…ヒーロー、!!」
最後の力を振り絞るみたいに、
曲の名前を発した…
青ちゃん…僕、頑張りましたよ?
記憶喪失だったけど…記憶も取り戻して
歩けるように、走れるように
負傷していた足の怪我も治しました…
青ちゃんが居ない分…ぼけることも、
頑張った…
でも…
どれだけ…
努力して、
悔しい思いをしても…
恥ずかしい思いをしても、
どれも…
全部努力してきた…
青ちゃんにはかなわなくて…っ、
この曲を自分のものにして歌えるのは…
青ちゃんしか居ない…、
赤:「誰にも負けないとても勇敢なヒーロー、」
黄:「僕は、ッ…今日も夢を見てたー、ッ」
黄:「ぅ’’ぁ’’ッ…グスッ、ヒッグ…」(号泣
紫:「黄くん’’ん’’ッ…!!」ギュ
橙:「大丈夫やでー、黄ちゃぁ~ん、笑」
黄:「青ちゃぁ’’ぁ’’ッ…」
赤:「ほらぁ~始まるよ、?笑」
みんなに励まされて…
背中を擦ってもらったりして…、
なんとか歌いきることができた…
青ちゃん、この景色…見れたかな?
青ちゃん、
また会いたい…っ、
青:「この景色…見せてくれて、っ…
ほんとにッ、ありがとう…ッ」(涙
終わらせないでくれてありがとう…ッ、
ほんとだったら、一緒だったけど…
君を守れたなら…これでいいかな、笑
君が僕に見せてくれたこの景色は…、
一生の宝物だった…
コメント
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いやあの、言葉失うほど良かったです…ラストの『 この曲を自分のものにして歌えるのは… 』ってとこで、よく分からない感情がぐわぁぁぁ…って押し寄せてきました。 説明下手で申し訳ないんですけど、本当に最高でした。