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微R18注意
後夜祭が終わり、校舎は静まり返っていた。
京介は匠海に腕を引かれ、人気のない教室に連れ込まれる。
「おい、こんなとこ……!」
「ええやろ。誰もおらん」
扉が閉まる音がやけに大きく響き、二人は夜の教室に取り残された。
扉を閉めた瞬間、京介の背が黒板に押しつけられる。
「っ……匠海……」
月明かりの下、匠海の瞳は熱を帯びていた。
「京介。もう我慢できへん。……お前に触れたくてしゃあない」
その低い声に、京介の喉がひくりと鳴る。
「……だったら……触れろよ。……俺も、もう止められねぇ」
唇が重なった瞬間、京介の体は机に押し倒される。
「んっ……ぁ……」
強引に舌を絡められ、京介は思わず甘い声を漏らした。
「……可愛い声出すやん。もっと聞かせて」
「っ、や、やめろ……誰か来たら……」
「大丈夫や。今は、俺らしかおらん」
匠海の手が制服の裾に滑り込み、素肌に触れる。
「……熱いな、京介」
「ば、バカ……そんなとこ……」
匠海は京介の首筋に口づけを落としながら、吐息を漏らす。
「もう止まらん……京介、欲しい」
「……俺も……。お前じゃなきゃ嫌だ……」
机の上で絡み合う手。
制服のボタンが一つ、また一つ外されるたびに、京介の息は荒くなる。
「っ……あぁ……匠海……」
体を重ね、互いの鼓動が重なり合う。
匠海は京介の目を見つめながら、低く囁く。
「痛かったら言え。……ゆっくりするから」
京介は強く匠海の肩を掴み、頷いた。
「……いい。……来て、匠海……」
その瞬間、京介の体が跳ね、苦しげな吐息が漏れる。
「……っ……!」
「大丈夫や、力抜け……俺が守る」
京介は必死に堪えながらも、匠海の名を掠れた声で呼んだ。
「……匠海……もっと、俺を……」
次第に痛みが快楽に変わり、京介の体は匠海に絡みつく。
「っ……あぁ……もう……やだ……こんな、声……」
「ええねん、全部聞かせて。俺だけの京介の声や」
机が軋む音、重なり合う肌の音。
夜の教室は二人の世界だけになり、互いを求め合う熱が途切れることはなかった。
最高潮に達したとき、京介は涙を滲ませながら匠海の首にしがみついた。
「……好きだ……っ、匠海……俺、もう離れらんねぇ……」
「俺もや。死んでも京介を手放さへん」
二人の鼓動が重なり合い、やがて静寂が訪れる。
夜明け前の教室には、まだ甘く熱い余韻だけが残されていた。
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