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ぴちちちちち
「お姉ちゃん!起きてぇ!」
あれ?もう朝か。鳥の鳴き声と妹の声で起こされる。目を覚ますと、近くにあった本に目が止まる。ああ、私昨日はこの本を読んで寝落ちしたんだっけ。この本、私が昔体験した事とそっくりなんだよね。私は手を腰の辺りに下げ、懐かしむ。だから、私はこの本が気にっている。幼かったあの頃の記憶が 蘇るからだ。私は、その本を手に取り、分厚い表紙をめくる。ずっしりとした本は古ぼけていて、古めかしい。三ページほどめくった時だった。
「たいへんだ、たいへんだ、遅刻しちゃう!」
「今の、何?うさぎさん?」
何だろう?物語の登場人物の声が耳の中でこだまする。訳が分からない。まあ、うさぎがしゃべる事に異論は無いが。さあて、いったいこれは…?
そんな私は、瞬きをした。だって、あの頃のあの出来事が起こった場所に私が棒立ちをしていたのだから。