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事件は天皇賞春。
エクエストニトルスの3連覇がかかったレースだった。
レースは今までより順調。
エクエストニトルスは絶好調。
______だと思われた。
「エクエストニトルス3連覇達成!」
その瞬間、エクエストニトルスはターフに崩れ落ちた。
(エクエス…?あいつ、スタミナは十分…)
そんなとき、ふと昔の母の言葉が蘇った。
「馬は全力で走ると死んでまうから、アンタも気をつけぇ」
_____まさか。
考えるより先に体が動いていた。
観客席から飛び出し、エクエスの元に駆け寄る。
その姿に会場のみならず出走馬もざわついた。
「タイトシンボリ?なんで…」
「エクエス、さっきから動かないけど…」
「まさか、エクエスが故障?」
「そんなわけ無いでしょ、大リードで勝ったし」
「エクエス!」
時すでに遅し。
エクエストニトルスは、機能していなかった。
手術も行われたが、成功するわけもなく。
エクエストニトルスがターフに戻ることは永遠に無かった。
2023年5月26日、エクエストニトルスは永遠の眠りについた。研究された結果、死因は心臓発作であった。