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jmside
グガが悩んでるのを知っていた
ステージをこなす度
練習をこなす度
帰りの車で
日に日にもどかしそうに顔を顰めて
暗い表情になっていくグク
きっと気づいてるのは一緒の車に乗って通勤する僕だけだ
グクはヒョンたちを困らせるのが嫌いだから
本当に健気なみんなの弟だから。
そんな辛そうに笑わなくていいのに。
涙こらえなくていいのに。
他のヒョンたちと平気なフリをして話す彼に、
すぐにでも抱きついて、言ってやりたいことは沢山あった。
「大丈夫?」って聞いても
ハッと我に返った顔をして、
笑って、「なんでもないですよ、ボーっとしてただけです、」
って答える
僕がグクの力になれるのかも分からなかったし
彼が隠してる気持ちが、
どれだけ黒く沈んでしまっているのか
僕には到底計り知れなくて、下手なことを言って傷つけてしまうのではないかと不安だった
グクが好きだからこそ、
大好きだからこそ、
かけたい言葉は慎重になって、引っ込んでしまう
今日も一段と暗い顔を浮かべたグクを思い出しながら
電気を消した部屋で、ベッドに寝転んだまま寝れずにいた
🐣「グク、、頼ってよ、、」
なぜか胸がざわざわして落ち着かず、
水でも飲んで落ち着こうとリビングに出た
キッチンの電気だけが付いていて
しーんと静まり返っている
🐣「あれ、これ、、」
グクの携帯がついさっきまでここにいたかのように、画面が着いたままで
キッチンの棚の上に置かれていた
🐣「珍しいな、こんなとこ置きっぱなしなんて」
ガラス棚からコップを出した時
?「ぐすっ、、ヒグッ、、」
🐣「?」
微かに泣き声がして、暗いリビングを振り返った
白のレースカーテンの向こう側
ベランダに座り込む人の影が見えた
🐣「グクだ、、」
間違いなかった
シルエットだけでもわかる、僕の大事な弟。
そっとグクのいるベランダに出た