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【sm side】
翌日になると、昨日の熱は嘘みたいになくなっていた。
kr兄に学校へ行くと伝えると、本当に大丈夫かと聞かれたが、大丈夫だと答えた。
昨日、nkm兄の話を聞いて、言うべきかと迷ったが…
やっぱり迷惑なんかかけられない、と思った。
いつもより早めに学校に行こうと思い、準備する。
玄関で靴を履いていると、kn兄とbr兄がこちらへ向かってきた。
kn「ホントに大丈夫?」
「しんどいんだったら無理して行かなくていいからね?」
br「そうだよ、sm、すぐ無理するから…」
sm「大丈夫、」
kn「ホントに?」
sm「うん、」
「行ってきます、」
本音を言うと、ものすごく休みたかった。
今日はkn兄もkr兄もbr兄も休みで、三人の優しさに包まれていたかった。
学校での出来事なんか忘れて、助けを求めたかった。
でもダメなんだ。
これ以上迷惑はかけたくない。
学校に着くと、まだいじめてくる人たちはいなかった。
しかし、俺の机には落書きされている。
雑巾を持って、机を拭く。
すると、上からドンっと重みが乗っかる。
mb「あれ~?消してんの~?」
「せっかく俺らが頑張って書いてあげたのに」
どうやらいじめてくる人達が登校して来たらしい。
肩に回してくる手を払って、雑巾を片付けようとする。
しかし、それは出来なかった。
sm「いッッ…」
mbが力強く肩を掴んできたからだ。
mb「俺に逆らわない方がいいぜ?」
sm「…別にそれは俺の勝手だろ」
mb「へ~?じゃあいいんだ?」
sm「何がだよ」
mb「お兄さんたち、仕事なくなっちゃうかもね?w」
sm「は、、?」
mb「俺の父親、〇〇会社の社長なんだよね~」
「んーで、俺の彼女が××会社の御令嬢なの」
〇〇会社……××会社……って
sm「職場…」
そう、長男のkr兄は自身の持ち合わせた能力を使ってSEをしている。
確かそのkr兄の職場が〇〇会社。
そして次男のkn兄が務めているのは××会社…。
もし、俺が逆らったら…
mb「お前のお兄さんたちの仕事、なくしちゃうかもよ?w」
mbはそう言って高笑いをする。
周りにいた奴らも笑っている。
俺のせいでもっと迷惑をかけてしまったら…
mb「迷惑かけたくなかったら、俺のいう事聞けよ」
この日から俺は逆らえなくなった。