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医者『0時24分……ご臨終です……』


龍樹『おかあ……さん?』

  『ねえ……おかあさん!』

  『お母さん!!!!おきてよ!!!』


母の死はあっという間だった。

まだ幼かった身にはとても重く、辛い経験になった。

父は行方不明、母は交通事故死…

人生はまさに絶望のどん底だった。


何度施設で自殺を試みただろうか。

一回?二回?十回?

いいや、もっとだろう。

今でも腕には傷跡が残ってしまっている。

それでも、「あの日」から自分には生きる目的が見つかった。


それは………






2026年 3月12日 午前10時21分


リポーター『現在、犯行現場に来ています。昨夜未明、何者かによって新種の鉱石か盗み出されました。犯人の動機や目的は不明とのことです。また、犯人の犯行によるものなのか、研究室にいた研究員合計49名の死亡が確認されました。研究室には争った形跡はなく、研究員の遺体のみが床に横たわっていたようです。また、発見された遺体は「全て四肢が欠損した状態」で発見されており、現在も犯人を捜索中です。』

龍樹『…………父さんの居た研究室だ……』


そのニュースを聞いたのは、中学3年の卒業前だった。

父さんが失踪、母さんが死んでから 5年の月日が経っていたので、

心の整理もだいぶつき、普通に学校に行けるぐらいには回復していた。


施設の職員『お父さん…まだ見つかってないのね』

龍樹『はい……でも、いつか見つかるって信じてます。父さんの事だからひょっこり現れたりして……ハハハ…』

施設の職員『………』



中学を卒業し、市内の高校に通い始めた。


〈三波市立日暮ヶ丘高等学校〉



今通っている学校の名前だ。

クラスは普通に楽しいし、友達もできた。


やっと、普通の暮らしが出来ると思っていた


不幸は、立て続けに起こる


まるで、誰かに仕組まれていたかのように




それは、神様からの≪GIFT≫だった



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