「ナムジュナ、好き」
「?、あぁ、ありがとう」
「ナムジュナは?」
「??、好きだぞ」
「えへへ」
「…暑さで頭がやられたか?」
「……黙って答えてるだけで良かったのに!余計な事ばっかり言うな!」
「良いか?それを理不尽って言うんだ」
とあるインタビューの休憩時間。椅子に座って本を読んでいるナムジュナの背後に回ると、後ろからぎゅっと腕を回す。いつもの事ながらそこまで気にした様子がない事に少し悲しくなるんだけど、答えてくれるだけ嬉しい。しかし、幸せな時間から一変、急に現実に引き戻しやがったナムジュナの事を睨みつければ、やれやれと首を横に振られた。何その大人ぶった仕草。格好良いんですけど?
「ジュナ、好きだよ」
「いつまでやるんだ、これ」
「…僕の気が済むまで!一生!」
「…俺は遠慮しとく」
「拒否権はないもーん!ねぇ〜、可愛い同い年からのお願いだよ?きゅるんっ!」
「その顔ムカつくからやめろ」
…僕のこの精一杯の愛嬌をムカつくだと?てか、ちっとも靡いてくれないじゃん!この間ジミナに愛嬌のノウハウを教えてもらったのに?
「ケチ、鈍ちん、石頭、IQ613!!」
「高すぎだろ…」
「何で自分の事になると頭悪くなっちゃうの?鳩じゃん!」
「鳩は自分事も他人事も関係なく忘れるだろ」
「ああ言えばこう言う!もう!ムカムカしてきた!…おやつ食べよっと」
「どれ食うの?そのスナックだったら半分こしないか?」
「する。これにする」
ナムジュナと半分こ出来るなら自分の食べたいものじゃなかったとしてもそれにしちゃう。ちょっとでも同じものを共有して、通じ合った気持ちでいたい。何て虚しい…と我に返るのは後でにしよう。金平糖と小さい煎餅が入った小袋を手に取り、開けてから金平糖だけ拾い出す。ナムジュナがいつもこういう食べ方をしているのはよーく知ってるんだから。
「はい、どうぞ」
「ありがとう……お?もう分けてくれたのか」
「どうせこの食べ方でしょ」
「そうだけど……わざわざありがとな」
「っ、…うん……」
何だよ…何だよその笑顔!格好良いと可愛いが絶妙に混じってるの確信犯だろ!もう!その笑顔反則!そしてさらっとお礼を言ってくれるのもスマートで格好良い!好きなんですけど!無事心臓を射抜かれたところで、ざらざらと口の中に煎餅を放り込むと、今度はジミナの背後に近付き、抱きつく。何か良いリアクションしてくれないかな…
「どわあぁ!?」
「……ぷっ、何その驚き方」
「え?あぁ〜ホビヒョン!もう…心臓に悪いですよ…どうするんですか、この後のインタビューで常に息切れを起こしてたら」
「それは病院に行かなきゃね〜」
「他人事みたいに……あ、そうだ」
「?」
「さっきの愛嬌、もうちょっと上目遣いにするのがポイントです」
「………煩い!!」
「理不尽!!」
コメント
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うぅ、ホソクさんの気持ちがとっっっても 分かります 🥹🥹💗 ナムさん 尊いですよね 、けどそれと同じくらい貴方も可愛いということを理解してください ~ !? ってなります 🤣🤣 コメント ハート が遅れてしまいすみません😭 少し休暇をとっていました… 今日から復活です !! !! 次回も楽しみにしてます無理のないよう頑張ってください💪💪
可愛いっ…_:(´ཀ`」 ∠): そして安定に尊い😇 表現がお上手すぎて、シーンがめっちゃ頭に思い浮かぶのですが??✨ 最高です!😆💗 次回も楽しみにしております❣️ ご自分のペースで頑張ってください٩( 'ω' )و