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スターはいつも我慢してきた。

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スターはいつも我慢してきた。

1 - 解放された一等星はまた輝きを放つ

♥

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2022年08月13日

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過去創造注意

原作無視してます。

誤字あるかも、



これでも大丈夫な方のみ下へスクロールしてください。











「だって僕は未来のスターだからな!」

それが口癖だった。


昔からスターになるのが夢だった。


きっかけは咲希と母さんと父さんとショーを見に行った時。


「お兄ちゃん!あの人すごいね〜!」

いつも悲しそうにしてた咲希が笑っていた。


その時分かった。

ショーは人を笑わせれるのだと

ショーは咲希を笑顔にできるのだと


だから僕はスターになるため咲希のお見舞いに来る度オリジナルのショーを披露していた。


もちろん咲希が笑顔になった。そして母さんと父さんも笑ってくれた。


その日から僕はスターになろうと思った

みんなを笑顔にできるあのスターみたいな人になろうと思った。


けどある日いつものようにショーをしていると

咲希が珍しく下を向いていた

僕はショーを中断し、咲希に声をかけた。

それが間違いだった。いや最初から間違ってたのかもしれない。

「お兄ちゃんには私の辛さなんか知らないんでしょ!!私がどれだけ我慢してることを!全部知ってる気でいないでよ!」

涙目で病室に響き渡りそうな声で言った。

「す、すまん」

咄嗟に謝ったが咲希はこちらを向いてくれなかった。

「司。先に帰ってなさい。」

父さんも冷たい目でこちらを見た。

「うん…分かった。」

僕は橙に染まった空を見ながら1人とぼとぼと家へ帰った。



その日以来俺は咲希のお見舞いには行かなくなった。


そして1人の時間が増えていった。


咲希は入院。父さん、母さんは仕事。

一人暮らしみたいな生活を送っていた。


高校生になった頃 咲希の体調が良くなり退院することができた。

咲希はあの日のことを忘れているようだった。

「お兄ちゃん!おはよ!」

と元気な声で接してきた。

そこからまた平和な生活が始まった。

朝起きれば母さんがご飯を作ってくれてて咲希が起きてきて父さんがご飯を食べてて、、


だが俺はもう失敗しない、

誰も悲しませないように仮面を被り続けた。



さらにワンダーランド×ショータイム!というショーグループにも所属して完璧なスターに近づいた。


いろいろトラブルがあったがそれも協力し魔法使いのキャストとトラウマを乗り越えた歌姫と孤独だった錬金術師と一緒にこれまでショーをしてきた。

いつの間にか俺たちは有名になっていた。

そして俺は学校のクラスの学級委員長にもなった。

可愛い後輩もできた。

妹とも和解というより前と同じ関係に戻れた。


だから頼れる兄という仮面とは別に

新たに学級委員長という仮面、

頼れる優しい先輩という仮面、

ワンダーランド×ショータイム!の座長という仮面

が増えいつの間にか自分でもどれが本当の自分か分からなくなった。


そんな偽りだらけの日々に何処かがパキッと音がした。俺は気にしなかった。それよりもやらなければ行けないことがあったからだ。


後々この音の正体がわかることは知らずに



いつもどうりショーの練習をしている時

錬金術師が声をかけてきた


「司くん。大丈夫かい?顔色が悪いようだけど」


「大丈夫だぞ!それより早くショーの練習をするぞ!」


その場は何とか乗り切ったが再開後、目の前がぼやけてきてこのままでは練習に支障が出るため一時休憩となった。


するとみんなが俺の前にきてこういった。

「司くん。本当に大丈夫かい?」

「司。大丈夫なの?顔色悪いけど」

「司くん大丈夫?」


俺は大丈夫だぞと言おうとした時急に前が真っ暗になった。そこから先は記憶がない。

でも暗くなる前にほか3人の声が微かに聞こえた。




「ん、ここは…?」


目を開けると青色が見えた。

おそらくここはショーテントだろう。

「あ、司くん!目が覚めたんだね!!」


と青色の髪でツインテールの猫耳が特徴な声が高い女の子が話しかけてきた。

「あ、あぁ。なんで俺はここに?」


ここは俺の想いで創られたセカイ。

ワンダーランドのセカイ。

先程まで現実世界にいたはずなのに。と思ってると歌姫、魔法使い、錬金術師。

いや、 寧々、えむ、類がこちらに来て抱きしめてきた。


「司くん。無事で良かった…」

「心配したんだから、ばか。」

「目が覚めて良かったよぉ…」

と一言ずつ言うと俺に質問を聞いてくれた。

どうやら俺は倒れたらしい。そして倒れたあと3人でセカイに連れてきてミク達に事情を説明して今に至ったらしい。

「心配かけてすまなかったな!だが俺はもう大丈夫だ!」


と言うと3人は俺の事を心配そうな目から変わらなかった。


「司くん。本当の笑顔を見せてくれないのかい?」

と代表して類が言った。

本当の笑顔?それなら今しているじゃないかと思ってると寧々も言った。

「今の司。無理してるような笑顔してるよ。私達を頼って、、」


頼る。?でも座長は、未来のスターは頼るではなく頼られる存在だと、、


「確かに司くんは頼りになるよ!けど司くんがどよよーんとして無理してばったーんってしたら嫌なの!だから私達にも頼っていいんだよ?座長も頼らなきゃダメなんだよ!」


「いいのか、?」

俺はいつもより小さい声で問いかけた。

「「「もちろん!!!」」」

と明るい声で声を合わせ言った。


その時


パリン


俺が今までつけてきた。作ってきた仮面が真っ二つに割れた音が聞こえた。


そして今まで付いてた鎖が解放されたように俺は泣いた。

声が枯れそうなくらい泣いた。

そんな俺をみんなは暖かく抱きしめてくれた。

背中をさすってくれた。

そばにいてくれた。

俺は頼ってもいいんだ

我慢しなくていいんだ

その時理解した。

あの時パキッとしたのは自分の心にひびが入った音だと。今分かった。


これからはちゃんと頼って行くように頑張ろうと決意した。

これもこれも全部みんなのおかげだ。

そしてワンダーランド×ショータイムはまた一つ進歩する。

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コメント

1

ユーザー

やばい、めっちゃ好きかもしれない

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