コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そこは暗闇だった。新庄隼人は、生まれて初めて死を覚悟した。こうなったのも夜の繁華街でホームレスに声を掛けられたのが運の尽きだったかもしれない。隼人の真っ正面には、日本刀を持った不良がにたにた笑っている。ここは繁華街とはいえ、叫んだところですぐには誰も来ないだろう。もう無理かも知れない、せめて初恋の人にはお別れを言いたかったな、とそう考えた次の瞬間、隼人の頭に日本刀の刃がぐさりと刺さった。頭から血が止めどなく流れてきて、隼人は絶命した。