トレーナー室
「…………」
「トレーナー?」
「はっ!何ローマ?」
「暗い顔してたけど、何かあったの?」
「実は…」
病院
「症状は?!」
「漆瀬さん、ユリノテイオーさんを最強のウマ娘にしたいと寝る時間を削ってま頑張っていたせいかだと思います」
「漆瀬さん?」
「あの方、ユリノテイオーさんのトレーナーさんなんです」
「フルネームはなんて言うんですか?」
「漆瀬悠(うるせゆう)さんですよ」
(漆瀬 悠。あのユリノテイオーのトレーナー)
漆瀬 悠
ユリノテイオーのトレーナー。通り魔に襲われたことがあが、ユリノを最強にするため頑張っている
「ユリノテイオーのトレーナー…」
「………………」
頑張りすぎたろうか、中々目覚めなかった
「………ぁあ」
「無事に目覚めたようですね」
あの後、看護師を呼び、その後しばらく安静にするように言われた
「あなたは?」
「偶然通りかかった時、急に倒れたので」
「わざわざありがとう」
「あなた、トレセン学園のトレーナーですか?」
「あっはいそうです。看護師から聞かれました、ユリノテイオーのトレーナー漆瀬さんですよね?」
「はい、漆瀬悠です」
「三井優希です、スクーデリアローマのトレーナーをしております」
「えっ?!あのスクーデリアローマの?!」
「はい、デビューから負け無しのローマを担当しています」
俺は正直、驚いていた
「兄さん!」
「ユリノ?!」
「大丈夫…なの?」
「大丈夫だよ、三井さんがいてくれたから!」
ユリノは俺を見た
けど……
「…この人…怖い…」
「なんで?」
「以前皐月賞が行われる会場でお会いしたことがあるので」
「ユリノ、人見知りなんで」
性格はローマと真逆だった
「やべ、資料まとめないと!
では、この辺で!」
「今日はありがとう三井さん」
「お互いトレーナーとして頑張りましょう!」
そう言って俺は家に戻った
「…ということがあったんだ」
「ユリノ先輩のトレーナーさんだったんだ」
「性格ローマと真逆だったし」
「真逆?」
「ユリノ、人見知りなんだ」
「だからトレーナーのこと、怖かったんだ」
でも、俺からの怖さはまだ消えていなかった
「ローマ!会長が呼んでるよ!」
「え?すぐ行く!」
「失礼します」
「来てくれたね、ローマ」
(これがシンボリルドルフ会長!)
「皐月賞と日本ダービー、まさか負け無しで勝つとはな」
「見てくれたのですか?!ありがとうございます!」
「このまま行けば、私と同じ無敗の三冠行けるかもな」
「菊花賞、頑張ります!」
「ふふっ、期待している」
「コラ〜〜〜!!」
「テイオー?!」
「2人で何話してるかと思って着いてきちゃったよ〜!」
「何かまずいことでもあるの?」
「特にないかも…」
「そうだ、ユリノ先輩についてなんですけど」
「ユリノテイオーか、それがどうした?」
「会長のオファーって本当なのですか?」
「そうだけど」
噂は本当だった
「いえ、それだけです」
ローマは生徒会室を出た
「まさかルドルフ会長に褒められるとはな!」
「まぁ〜ね〜」
「そういえば、英雄と魔法使いの宝塚記念今日だったな!」
「行ってみよう!」
「さぁ、最終コーナーに差し掛かりました!」
(ここで!)
「さぁ、ゼンノロブロイが上がってまいりました!!」
「はぁぁぁぁーーーーーーー!!」
「スイープトウショウも上がってまいりました!!勝つのはゼンノロブロイか?スイープトウショウか?!」
「スイープさん、参りました…」
「ロブロイも凄かったわ!英雄みたいに強くなって来てるわ!」
「え?本当ですか?」
「2人ともおつかれ!」
「ローマさん!トレーナーさんも!」
「来てたんだ!」
「いやーいい勝負してたなって!」
「英雄対魔法使い、楽しかったよ!」
「結果は私負けましたけど…」
「そういえばロブロイ、海外に遠征行くって言ってたわよね?」
「海外遠征?」
「はい!英国際Sに挑みます!」
「海外かぁ!…?」
ローマの頭の中で何か浮かんでいた
1人の男性が…
「ローマ?」
「あっ!ごめん!」
「何か考え事でも?」
「ううん、なんでもない!」
「この後は、夏合宿が待ってるからな!」
「合宿?!楽しみ!」
「けど、ちゃんとトレーニングもするんだよ!」
「え〜!!」
宝塚記念が終了し、後半戦に向けて夏合宿が始まろうとしてた
コメント
2件
次も楽しみにしててよ✨
夏合宿…(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク 続き楽しみです!!