テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
“人生”
読んで字の如く、『人を生きる』だ。
だとすれば私は、人ではないのかもしれない。
“人生を真面目に生きたことがなかった”
行きたいとこはなく、やりたいこともない。
部活動こそしていたが、真剣に向き合ってはいなかった。
だから、いつも、周りとの温度差に置いていかれる。
『非効率』『合理性』『生産性』『時代』
そんな便利な言葉の数々で覆い隠した私の人生は、いったいなんだったのだろう。
合理を武器に生きていた私は、いつしか理想論者になっていた。
『もっと本気になればよかった』
いったい、どこまでが本気なんだろう。
『頑張ろう』
何を?どうやって?
『きっと後悔する』
未来のことなんか、誰にもわからない。
今やらなくていいことを、ほんの僅かな理由を吊し上げて、自分を正当化している。
全部、言い訳だ。脆い脆い、今にも崩れ落ちそうな理想論。
醜いプライドで塗り固められた、傷つかないための予防線。
『合理と理想は共存できない』
そう思っていたのに、そう思っている自分が一番、中途半端だ。
理想で塗り固められた人生は、きっと、嘘で塗り固められた人生よりも虚しい。
自殺志願者にも、幸福論者にもなれない私は、なりそこないの私は
今日も、理想で生きていく。
どうやっても変えられないこの悪癖を抱えて。
コメント
5件
なんで感情を言葉に出来るんですかね、、、えれめんたる先生は凄いですね。本当に。 傷つかないための予防線かぁ〜心当たりがありすぎて怖いww あぁあと、『 時代 』ねwww ???『最近一ッ番嫌いな言葉、時代』
うわ、これめっちゃ重い…でも刺さったわ。 「人生を真面目に生きたことがなかった」っていう自己認識から始まって、合理と理想の間でずっと迷ってる感じがリアルすぎてグサグサきた。「どうやっても変えられないこの悪癖を抱えて」ってラスト、諦めと決意が混ざってて切なかった。短いのにめちゃくちゃ考えさせる文体、好きだわ。続きが気になる。
#選択次第
えれめんたる
654
#心のSOS
#架空の病気
えれめんたる
15