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最初は、「いつも一人でいて、大人しいやつ」くらいだったと思う。クラスは別だったので、それは仮入部期間に見た程度での印象だ。

誰とつるむ訳でもなく、特別話す機会もなかったため、あまり印象に残っていなかった。しかし、入部初日の交流試合で、その認識は一気にひっくり返される。




——蜂楽は圧倒的にサッカーが上手い



当時のレギュラー相手に、一年生で得点を入れたのは蜂楽だけだ。上級生をドリブルであっという間に抜き去り、常識はずれな動きでシュートを決める。

あのとき、そこにいたすべての人間が圧倒されていた。ただ、サッカーは十一人でやるスポーツだ。複数人でマークされれば一人でボールを持ち続けるのは不可能。

しかし、蜂楽はほとんどパスをしなかった。したとしても、それは仲間が取れるようなものではなく、結果、ボールは相手に奪われる。そして俺たちは、その試合、蜂楽の一ゴールのみで惨敗した。


「あいつ来るかな」


俺は自分の席へと戻り、呟いた。


「来るだろ、あいつが放課後の練習を休むの見たことないし」


休日はたまに無断欠席するけど、と級友は続けた。

普段の蜂楽の様子を思い浮かべる。

いつもどこか不満げにしながらも、授業後の練習には必ず参加していた。

大して面白くもなさそうにたんたんと練習をこなしながらも、そのボール捌きは相変わらずで、天才と凡人の差を見せつけられてるような気がして実は少しだけ気に食わなかった。


「ま、来なくても問題ないだろ」


級友が、あっけらかんとして言った。


「いやでも、レギュラーだし……」

「どうにかなるって! それに、あいつのパスのせいで一年生に負けるとかあったらカッコつかないじゃん」


蜂楽は、三年生が引退してからレギュラー入りを果たした俺らとは違い、そのドリブルの技術を買われて入部後、僅か数日でその座についた。

それは、年功序列の風潮が抜けきらないうちの学校では非常に稀有なことで、蜂楽は人気者になっていてもおかしくないはずなのに、現実では部活だけでなく、この学校という組織全体から孤立している。


「パスさえうまけりゃ文句ないんだけどなあ。ま、それでもあいつ変わってるっていうか、仲良くなれる気はしないけど」


俺は頷かなかった。ただ、その言葉の通り、自分と蜂楽が仲良くする姿を想像することはできなかった。











next.


♡…300








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今回ちょっと短かったかな、、、、


、、、まぁ大丈夫っしょ!


♡くるかな、、、、


、、、くるっしょ!


とゆことで、♡よろしく!



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