テラーノベル
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「ここに、洞窟があるんだ」
まるで、キャンプみたい。木の国までまだ距離があるみたいで、ぴーちゅん達が飛べなくなる夜を過ごす為の場所に私達は降りた。
ぴーちゅんのもふから、大きな布を取り出し集めた葉っぱの上にかける。
ルードが、木の魔法で植物を成長させ、色んな果物を実らせる。便利だ!! 家庭菜園で是非欲しい魔法だ。
そう言うと、ルードは笑っていた。次の国で契約頑張って下さい、と。
でも、契約しても、言うことを聞かない精霊がいることを思い知らされた私は、他の精霊さんも、同じ様に裏切られないか心配である。
木の精霊さんは優しい子でありますように……。
水の魔法を使って、川魚を捕らえ、石を積んだかまどで調理する。火の魔法で、楽チン火起こし。
意外だったのは、アリスとスペードが一緒に行動していることだった。ケンカにならなければいいけれど。
魔法で快適キャンプを楽しみながら、私達は夜が明けるのを待つ。
ーーー
むくり
何時だろう?
時間なんてわからないけれど、辺りの暗さからまだ夜中だと思う。
ズキリズキリと、頭に痛みが走った。真夜中に目が覚めたからかな。
もそもそと、寝てる場所から抜け出して、外に出るとアリスとルードが火の側で、座っていた。
ルードは目を閉じている。寝ているのかな?
私だけ、中で横になって休ませて貰うのは悪いような気がする。
「アリスちゃん、交代で起きてるの?」
ピクリと耳を動かしてアリスが振り向いた。
「あれ、リサちゃん。起きちゃったの?」
「うん、少しなら交代しようか?」
隣に座ると、アリスが肩にかけていた布を私にかけてくれた。
「大丈夫。ボク夜の方が得意だから」
ふにゃりと笑いながら、私の頭をぽんぽんと撫でた。
して貰えると思ってなかったから、嬉しかったり――。顔が少しだけ赤くなった気がする。
「スペードさんは?」
「少し用事って言って、出てるよ。朝までには戻るって」
え、こんなとこで用事って何やってるんだろう。むしろ、いったい何があるんだろう……。
「怪しすぎる――」
私がそう言うと、アリスは苦笑いを浮かべていた。
「彼は、確かに怪しいけど、嘘をついてはいない。たぶん、本当のことだ」
二人で行動していた時に何か話していたのかな。
「自分の心を他人に握られるのが、こんなに怖いんだね」
アリスは呟き続ける。
「他人から知らされる位なら――」
そう言って、アリスが目を閉じる。何か、決めかねているんだろうか?
少しの沈黙のあと、目を開き私をじっと正面に見据える。もう一度、横を向いたと思ったら、肩を抱き寄せられ私の頭とアリスの肩がくっつく。
ルードに聞かれないようにだろうか、小さな声で彼は言う。
「ごめんね。ボクは異世界に、元の世界に帰る方法を一つ、前から知ってるんだ」
耀聖(ようせい)
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羽海汐遠
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エコ

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#ギャップ萌え
コメント
1件
ふふ、キャンプいいですね。魔法で快適に過ごせるのが羨ましいです。ルードの家庭菜園魔法、私も欲しいです!笑 あと夜中に起きてアリスと交代しようとするリサちゃんの優しさと、撫でられて赤くなるシーンがすごく可愛くてほっこりしました。 …でも最後のアリスのセリフ、急に重いですね。「異世界に帰る方法を知ってる」って、ずっと黙ってたのか…続きが気になります!