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第46話 - sytg #しゆちぐ匂わせ疑惑

121

2025年11月01日

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かち

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かち

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sytg

『#しゆちぐ匂わせ疑惑』

tg視点

朝、スマホの通知が鳴り止まなかった。

トレンドの一番上に、こう書いてあった。

#しゆちぐ匂わせ

……なにこれ！？

「ちぐ、起きてる？」

「ん〜……しゆちゃ……おはよ……って、うわ！？これなに！？！？」

「俺が聞きたいよ」

会社のチャットにすでに報告が上がっていた。

「しゆちゃの昨夜のツイート」と「ちぐの今日のツイート」、

どっちも同じ時間に「🌙」の絵文字だけを投稿していたらしい。

たったそれだけ。

でもファンは敏感で、

“月＝おそろい絵文字＝付き合ってる説”が瞬く間に広まった。

「なぁ、どうする？否定する？」

「……しゆちゃは、どうしたいの？」

「正直……面白い」

「えぇ〜！？そ、そんなこと言ってる場合じゃ……」

「だって、別に悪いことしてるわけじゃないだろ？」

「……まぁ、そうだけど」

しゆちゃは笑って肩をすくめる。

その余裕がなんかずるい。

結局、公式は「特に関係はありません」とだけ発表。

でも、ファンの妄想は止まらなかった。

「ねぇ、しゆちゃ。今日も“おそろい”とか言われてたよ」

「そうみたいだな。……ほんと、どうしてそんなに匂うんだろうな、俺たち」

「しゆちゃの方が匂わせてるんだよぉ」

「俺？」

「だって昨日のツイート、“あの人の声が心地いい”って！」

「それはちぐのことだよ」

「えっ」

音が消えた気がした。

しゆちゃはあっけらかんとした顔で、

マイクのコードを巻きながら、平然と続ける。

「お前の歌、ずっと聴いてた。落ち着くんだよ。

だから、“あの人の声”って書いた」

「……そ、それって、」

「匂わせかもな」

ニッと笑ってそう言ったその表情が、

スマホ越しの何百万人よりも、ずっと近く感じた。

それから数日後。

またトレンドがざわつく。

#しゆちぐ新曲

歌：しゆん＆ちぐさ

コメント欄には、

「結局匂わせじゃなくて公式だったのかよ！！！」の嵐。

そしてスタジオの片隅で、俺は笑っていた。

「ねぇ、しゆちゃ」

「ん？」

「もう否定、しなくていいの？」

「……もう、する気ないよ」

その声が、ほんの少し震えてて、

俺はそのまま、彼の手にそっと触れた。

カメラのないところで、

“ほんとうの匂わせ”が始まっていた。

つなりあたんとペア画中様からのリクエストでした‼️ありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️