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《 プロローグ 》
「ねーちゃん、誕生日おめでと、」
俺はそう言い、誕生日プレゼントを渡した。「ぇ……ありがと…!」
「え、開けていい?」
とねーちゃんは嬉しそうに喜んだ。
「え?別にいいけど」
がさがさッとラッピングされた袋を丁寧に剥がしていき、ようやくプレゼントを目の当たりにした。そこにあるのは、万年筆と詰め替え用の芯、そして日記帳だった。ねーちゃんは何かを観察することが好きだった、だからきっと喜ぶと思った。けど…………
「ぅわぁぁぁぁ!!!!!!万年筆、日記帳!!!!!芯まである!やったぁぁ!!!!ありがとぉ音!!」
そんな喜ぶとは思ってなかった。
俺はまぁ、俗に言うシスコンだ。ねーちゃんの事が大好きだ。ねーちゃんはいつも俺の肩を持ってくれた、守ってくれた。けど、ねーちゃんは__んでしまった。これはねーちゃんが遺した日記をもとにした物語だ。