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『ゲームに入るとかありえねーって…』
Episode.3
ぷちぷち→👀
ひなこ→🎀
いむ→🐾
ぽん太→🐤
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:松海冬知 -matsumi futi
🎀「あ、えーっとぉ…んんっ。
今日から転校して来ました、祭雛子って言います。まだ慣れてないところもありますが、これからよろしくお願いします。」
開口一番からこんなシーンで申し訳無いが、残念ながらこれが現実だ。
昨日も昨日とて編集と収録の繰り返しの日々を謳歌していたのに、ひょんな…と言うより完全巻き込まれ形式でここまで来てしまったのである。
>> プレイヤー1【祭 雛子】により、 ②陰キャな感じで… を選択しました。
>>この選択肢はプレイヤー2【松海 冬知】にも共有されます。
その為、プレイヤー2にも選択肢の実行を強制します。
👀(……つっても、マジでどーすんのコレ。
ってか俺もひなこも根元が陰キャだから「陰キャな感じ」じゃねーんだって。 )
言ってて悲しくなって来たが、そんなことよりも今は優先して考えるべきことがある。
「あれ、今ひなこ普通にマドンナ的立ち位置に立とうとしてね? 問題」だ。このままでは俺の存在がひなこのせいで掠れまくってしまう。それだけは避けたい。(n回目)
……と、言う訳で。
例え選択肢に「強制」と言われようが、例え自分が全く選んでない(多分ひなこが勝手に選んだ)選択肢を実行させられようが、別に構わない。
こう言う光景が俺にとっての「いつも通り」なのだから、「いつも通り」なことをしているまでなのだ。
……あのー、この作者の書くシリーズって何でこんな俺が不憫なことになってんの?俺(たまにいむも) かわいそ過ぎじゃね?あとひなことぽん太強くね?
🎀「っち……ぷっちー‥!(コソッ」
👀『ぁ、わり。ちょっとぼーっとしてた』
🎀「別にそれは良いけど、早めにしてよ?出来れば一刻も早くこんなとこから逃げ出したいんだから」
そりゃ俺だってそうだ、なんて文句は口には出さない。きっと発言した瞬間に俺の首が飛んでいるからだ。物理的に。
ひなこはクビに出来るけど、俺の場合は職業どころじゃない。物理的に首が飛ぶのだ。
首の骨くらいなら多分ひなこの回し蹴りとかでボキッと逝きそうなので、今日も今日とて相変わらずウチの姉が怖すぎた。無理過ぎ。
👀『……俺は‥』
周囲の視線と、期待や好奇心に染まった瞳が向けられる。映画のワンシーンのような臨場感と緊張が同時に走り、一瞬で背筋を凍らせている。
まだ少しだけ震えている指からは、震えを抑える為に握り締めたせいか、若干赤みがさしている。細めの血管の流れが止まっているのか、少し内出血のような跡が残っていた。
👀(あーあ、こりゃ治るのに時間かかりそうだな~……)
いつも何百人の前で、電子機器を通して繋がって、ふざけて、笑って、何年間も「ぷちぷち」を見せ続けた俺だ。今更数十人を相手に緊張なんてするはずが無い。
……と言うのに、相変わらず心臓はバクバクと拍出量を増やして行くばかりだった。こんな機会は、あの生活の中では味わえると思えない。
たまには、「ここに来れて良かった」と思えるのだなぁと実感する。自分が一番分かっているはずなのに、何故か逆に驚いてしまった。
🎀「……」
斜め後ろに立つ自身の姉は、先程までのギャグ展開は何処へ……と言うくらいシリアスな雰囲気を醸し出している。
実際に言うのは俺なんだから、お前が緊張する必要なんか無い。
そうやって大きな声で宣言してやりたいが、生憎今はそんな場合じゃない。
……一つだけ、軽くアイコンタクトでメッセージを送った。
“俺が誰の弟かなんて、姉のお前が一番分かってるんだろ?”
“だからさ、
「 そんなに心配しないでくれ」よ。”
“……こっちだって、心臓止まりそうってくらいバクバク言ってんだからさ!w”
🎀「……わかった、」
それが伝わったのか、はたまた別の意味として伝わったのか。彼女の反応だけではあまりよく推察出来なかったものの、きちんと彼女に一番言いたいことは伝わったらしい。
👀(姉に心配される弟とか、普通に考えてハズいだろ……)
当の本人は、全く別のことを考えていたようだったが。
──────────────
👀『っ、すーーっ……』
真っ正面から、向き合ってやる。
「俺を誰だと思ってんだ」……そんな牽制を込めて、まっすぐ、弱く睨み付けるように目線を一人一人に向ける。
息を吸って、吐いて。
握り締めた拳から遂に血が滲んで来たことも気にしなかった。
ただこれだけは、笑って言い切ってやった。
👀『俺は……松海冬知。
このバカのストッパーっす。』
再来した思春期だったのかもしれない。
いつも通りのカッコ付けなのかもしれない。
だけど
「松海冬知」は存在していると証出来ただけで、もう俺には十分なんだ。
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Episode.3
『Don’t worry so much.』 終了
Episode.4・・・1月中旬~下旬
次回もお楽しみに!
-作者より-
このシリーズ、クラ陰より数倍書きづらいんです。 理由は簡単、「路線がハッキリしてくれない」からです。
これにはマリアナ海溝よりも深い訳が……ある訳無いのですが、普通にクラ陰とは路線が違うんです。
「クラ陰」は私の代表作で、私が初めて書いたノベルの作品です。だから結構…誇り?なんですかね…誇らしいものなんです。
クラ陰は過去を乗り越えて行くのですが、この「とかあり」は0(ほぼマイナス)から積み上げて行くものにしたいんです。
なので、もう少しだけ作品を練る時間を頂きたくて…
と言う訳で、次回の「とかあり」は1月中旬~下旬くらいになると思っております。
なので「クラ陰」だけになってしまいまして…ほんっっっとうにすみません。
お詫びとしては何なのですが、お正月にクラ陰の番外編を投稿させて頂く予定です……!
あ、長くなってしまってすみません、いつもここまで読んでくれる人居るのかな…?
それではまた日曜日のクラ陰でお会いしましょう!