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若井に告白されてから数週間が経った。
正直あんまり変わりはない。今まで通り。
ただちょくちょくいつも通りだった事がちょっとずつ違う。
お弁当事件の時最後にこう言われた。
「涼ちゃん、いつも通りでいいって言ったけど1個だけ聞いていい?」
「うん。なに?」
若井が真っ直ぐな目でこちらを見る。
「俺、涼ちゃんにアピールしていい?」
そう言われてよく分からなかった俺はいいよって答えてしまったのだけど。
これがまた心臓に悪い。
「涼ちゃん、おはよ。今日も寝癖かわい」
あぁ…すごく優しい目で優しい手で頭を撫でられる。
恥ずかしいんだよ…これ。いやまぁ嫌じゃないけど。
「おはよ…もう…寝癖なんていつも通りじゃない」
ちょっとは日によって違うけど。寝癖なんて毎日そんな変わらないよ。
「んーん、好きな子の寝起き、毎日可愛い」
あぁぁ…誰か助けて…。なんでそんなに眩しいの…。
「おらー!!!涼ちゃんに手ェ出すなコラァ!!」
バンっと勢いよく扉が開いた。
若井を睨みながら俺の髪を触っていた右手を掴む。
助かったよ、元貴。
若井はすごい機嫌悪そうだけど。
「うーわタイミングわっる」
まぁナイスタイミングではあったよ。
若井の顔が凄いことに…。
「涼ちゃん!おはよ!若井、寝てろ」
「おはよ元貴」
あーーまた喧嘩が始まるな。
「あんだと!!!空気読めや!!!」
もう…こないだの大人びた感じはどこ行ったのよ。どうして元貴は喧嘩をふっかけるかな…。若井も返さないの。
「はいはい。打ち合わせしましょうね。」
こうなったら置いてくのが1番。キリないし。
背中に目はついてないけど見える。焦る2人が。
「涼ちゃーん!!やだー!まってーー!!俺もー!」
「おい元貴!涼ちゃんは俺の!待ちやがれ!!涼ちゃんー!!待って!!!」
「誰がお前のだ!!まだお前のじゃねぇ!!」
やっぱりいつも通りかも。あと俺物じゃないから。
というかこれ、答えでるのか?当分先になりそうじゃない?
まぁそれはそれでいいか。いや良くない!って若井の声が聞こえるけど。
今が楽しいし…ね。