テラーノベル
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青月 サン。🤪 💙
※このお話は本人様とは一切関係ありません。
二話目も見てくれてありがとう!!それではどうぞ(^^)
『濁った海の、澄んだ底で』
雨上がりの教室の朝は、昨日と変わり映えのない光景で包まれていた。
いつものように少し早めに登校して、先についてただ座っている。「昨日の塾のテストどうだった?」と話しかけられ、「まあまあかな、」と、曖昧な返事をする。聞いたからなんなのだろう。僕はいつも不満を抱いている。
だけど、心の中は昨日と全く違っていた。制服のブレザーが、前よりも窮屈だ。今までそんなことはなかったのにな。
(あっ、、)
チャイム二分前。ガラガラと前方のドアが開き、だるそうに肩をすくめたしょうちゃんが教室に入ってきた。
いつもなら、視界の端に映るだけで意識することもなかった「同級生」。
だけど今は、その姿を見た瞬間に僕の心臓がドクンと跳ねる。
「やば、、ギリセーフ、!!!」
独り言しながらしょうくんはいつも通り、自分の席へと歩いていく。僕の近くを通るけど、話しかけてくる感じは全くない。
当然だ。ここで話かけてしまったら、クラスメイトに「2人って仲良かったっけ?」と怪しまれてしまう。
しょうちゃんは、いつもの友達におはようを言って、ぶっきらぼうに座った。
ホームルームの先生の話のときでも、やっぱり気だるげに、窓の外を長いまつ毛が覆う目で見つめていた。ブリーチで白っぽい髪の毛に、まだ寝癖がついている。
しょうちゃんが後ろの方を覗き込むように向いて、僕の顔に視線が向けられた。
僕も、それに合わせてじっ、と瞳を見つめる。
目が合う。
ほんの数秒にも満たない、2人にしか気づけないような瞬間。
その眼は雄弁に語りかけていた。
『昨日のこと、夢じゃないよね。』
『今日の放課後も、あそこにいく?』
しょうちゃんは小さく口元を緩めると、そのまま机に突っ伏してしまった。
はっ、として慌てて先生の話に集中し直そうとしたけど、先生の話には全くついていくことができなかった。顔がじんわりと熱い。
そっけないフリをしているくせに、昨日の馬鹿みたいに泣きじゃくる僕を知っている。胸の奥から、込み上げる名前のわからない感情に囚われていた。
早く、放課後にならないかな。
早く、あのうるさいチャイムが鳴って、君と学校を抜け出してあの子が待つ僕らの秘密基地に行きたい。
コメント
1件
第2話、読了しました!雨上がりの教室の匂いとか、朝の些細な日常の描写がとても丁寧で、一気に世界に入り込めました。特に「目が合う」だけで会話が成立する、しょうちゃんとの特別な関係性が甘酸っぱくて…。昨日の出来事が二人だけの秘密になったことで、放課後が待ち遠しくなる主人公の気持ち、すごく共感します。『あの子(りうら)』という存在も気になりますね。続きが楽しみです!