注意事項
・knkz
・ライバー出演
kn→「」 kz→『』 ライバー→【】
帰り道、葉が落ちる音すら聞こえそうな静かな夜。
人気のない路地を選んで歩いていたのに、ふとした瞬間――その“油断”は、訪れた。
【……えっ、あれ……葛葉さん?叶くん?】
『……ッ』
【……え、うそ、本人……?】
後ろから、聞き覚えのある声。
二人がぎょっとして振り向くと、そこには同じにじさんじの後輩ライバーたちが数人、目をまんまるくして立っていた。
しかも――
しっかりと“手を繋いだまま”の状態で。
【え、なに、え? え?】
【うそ、デート???】
【え、待って、待って、ええええええ!!!!】
【ちょ、ちょっと待て……!?!?】
葛葉が慌てて手を離そうとするより早く、叶がその手を強く握り返す。
「もう見られたなら、隠さなくてよくない?」
『ば、ばか! お前ほんとに……!!』
「いいじゃん。どうせいつかは言うつもりだったし」
『いや今じゃねぇだろ、絶対……!』
後輩たちはバクバクしながら、ちょっとずつ興奮してきてる。
【え、待って……これは明日誰かに言っていいやつ?】
『いや、ダメだろ!!』
【でもその言い方、付き合ってるやつだよね!?!?!?】
葛葉がどんどん顔を赤くしていく横で、叶は余裕の笑みを浮かべたまま、軽く会釈。
「バレちゃったなら……もう、黙ってくれると嬉しいな?」
【うわあああああ!!彼氏がイケメンすぎる!!!】
【ふわっちに言っちゃお!!!】
『それだけはやめろッ!!!!』
後輩たちは黄色い声をあげて走り去っていき、残された二人は……しばし呆然。
『……やべぇな』
「でも、いいんじゃない? もう、こうやって一緒に歩けるの、嬉しいし」
葛葉はしばらく黙っていたけど――ふっと、はにかんで呟いた。
『……俺も。ちょっと、ホッとしてる』
その手は、もう離れることなく繋がれたまま。
二人の関係は、静かに、でも確実に“公認”へ向かっていくのだった。
コメント
2件
まってほんとに好きすぎて爆発しました。。