「はーい!みなさんこんにちは~。今日はこの水族館のアイドル、イルカの海くんと花ちゃんが皆さんに素敵なショーをお見せします。最後まで楽しんでいってくださいね。それじゃあ海くん、花ちゃん準備はいいかな?」
キュ キュ と2頭のイルカが反応する。イルカショーは想像以上にきれいでとても楽しい。
「じゃあ海くん、大技行こう!これから海くんの得意な大ジャンプをお見せします。前のほうの席の方は濡れてしまうかもしれないのでご了承ください。」
私たちが座ってるのは1番前の席。案の定頭から水を被り、洋服はずぶ濡れになってしまった。
「すごい濡れましたね、桃瀬さん大丈夫ですか?」
「なんとかね。こんなに水被る…なんて…」
私のほうを見る桃瀬さんの顔が徐々に赤くなっていく。やっぱり辛かったのかな…?
「僕のブレザー着て!」
目の前にブレザーを突き出され、強制的に着させられることになった。
服と肌がくっついて何とも気持ち悪い。
「皆さん、今日はイルカショーをご覧いただきありがとうございました。本日の演目は以上で終了となります。海くん、花ちゃん、皆さんにバイバイしてね~。」
「手、振っててかわいいですね。」
「花月のほうが十分かわいいよ…。」
「?」
「なんでもないよ~!」
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