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夏休みの宿題が終わらねえぜ!!
はっぱ
36
#オリジナル
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重田💋(omoda)
283
ダグラスはようやく立ち上がり、路地裏へ逃げた。身体中に刺さったガラスを一つ一つ抜き取る。どのガラス片も細かな物だった。
ようやく、顔に刺さったガラス片をすべて抜き取ることができた。7・8本のガラス片は、ダグラスの血で染まっていた。
「これがあの青年の能力…」
排水溝にガラス片を投げ捨てた。
雨はずっと降り続いていた。明るい雲はとっくに暗いものへと入れ替わった。ダグラスは顔の血を拭い、路地裏から出た。人通りは閑散としており、にぎやかな話は聞こえてこなかった。雨の中、ダグラスはあてもなく歩き始めた。
あの青年が話していた”No.211”について、ダグラスはふと思い出した。一時期COMAが匿っていたとされる怪物、いいや星外生命体。現在では目撃される件数がとても少ないが、エストミールを惨状においやった原因の一つが、あのNo.211というもの―
ダグラスは何も知らなかった。COMAが一体何をしているかなんて、彼は考えたこともなかった。しかし、興味を持った。
「No.211は、一体、どのような者であるのか」
彼がそのような考えに至ったのは、どのような容貌を持っているかだけではない。”どうしてナンバリングがされているか”だ。本来なら”名前”をもっているはずの星外生命体が、番号でその名前が広まっているかについて彼は疑問に思った。そのように呼ばれるようになってしまったのは、どんな理由があったのだろうか―
しばらくして、雨が収まってきた。雲の流れは驚くほど速く、あっという間に明るい雲が優勢となっていた。
「雨が弱まってきたか…」
ダグラスは全身濡れていた。長い髪の毛から水滴が落ちている。ずいぶん血は流れていったみたいだ。それでも、赤い傷跡は残っている。
「そろそろ帰るか。」
髪をかき上げ、歩き出した。すると、前方から誰かが歩いてきた。しかも、ダグラスに気づいたかのように、走って近づいてくる。ダグラスはその人物を凝視する。少年と手を繋いでいる女性が、彼のもとへ迫っているのだ。
「誰だ…?」
ダグラスは考え込む。しかし、そんな事をしている暇はなかった。すぐそばまで、女性は来ていた。
「その……COMAの隊員の方です…」
女性の顔は青ざめる。
「ひ、ひどい怪我をされてますね……どうしたんですか?」
ダグラスは黙っていた。
「その、手当とか…大丈夫ですか?」
ダグラスはふと、目を開いた。そして、小さな声で、
「サキ、か?」
と尋ねる。あの女性を思い出したのだ。エストミールの惨禍の中、ふと、ダグラスが思い出したあの声と一致していたのだ。
「えっと…」
女性は困惑する。
「お前は、サキか?」
「え、えぇ。」
「俺はダグラスだ。ダグラス・アズウィンド。」
すると、女性の表情がやさしい目つきに変わった。
「ダグラス君だったんだね。ようやく思い出した。傷だらけだったから、一体誰だったのか、全然分からかなった。」
「そうか。」
「この返事の仕方も、懐かしいなぁ。」
サキは笑顔になって、
「いつの間にか、COMAに入隊してたんだね。しかも、ずいぶんと立派になった感じがする……けど。」
と笑った。
「久しぶりに会ったっていうのにこんな傷だらけな姿だったら、私、びっくりしちゃうじゃない。」
ダグラスは黙っていた。
「ねぇ、早く治療してきてよ。せっかくのダグラス君の顔が台無しになってる。」
「そうだな。」
ダグラスは、サキの手をしっかり握っている少年に視線を変えた。
「サキ。この少年……?」
「彼?さっき町を歩いてたらさ。傘をささないで一人走っていたの。だから、私が声をかけてあげてね。」
少年は、ダグラスを見た。険しい表情をしていた。金髪の髪、細長い瞳孔。赤色の虹彩、脚鱗のような手足の皮膚を持っている。
「どうやらこの子、リバート族の子みたい。だから、この子をふるさとに帰してあげようかなって思っていたら、ダグラス君に出会った、ってわけ。」
「そうか。」
「その前に、ダグラス君は治療して来て。私も行くから。」
コメント
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第15話読了〜!📖✨ ダグラスがサキと再会するシーン、めっちゃグッときたよ…😭💕 あの「サキ、か?」っていう小さな声のセリフ、エモすぎて何度も読み返したんだが!? しかもリバート族の少年も気になるし…今後の展開待ちきれない〜! 須古星さんの紡ぐ世界観、毎回どんどん引き込まれてるよ🌸