※実際の団体、個人とは無関係です。
※ボイドラ時空でお送りします。
※成人向けに準ずる表現があります。ご注意ください。
※その他捏造した設定が多く含まれます。
「ねぇ〜、セラフ〜〜〜」
Room4’sの事務所に上がり込んで来たかと思えばソファで寛ぎだした奏斗。
今は向かい側のセラフへ手を伸ばすよう にして横向けに寝転がっていた。
『なぁに〜?』
手元のタブレットへと向けていた視線をあげて奏斗を見ると、とろんとした瞳でセラフを見ていた。
『どしたの?』
「ん〜……」
もう一度問い掛けるが奏斗は小さく唸るばかりで明確な返事はなかった。
またタブレットへ目線を戻すと、視界の端で奏斗がソファを軽く叩いている様子が見えた。どうやら、こちらへ来いと言っているらしい。
『ちゃんと言えって。ものぐさすんな、お前』
「言わなくてもわかるじゃん。」
『そういう事だけ口開くなよ』
奏斗のそんな態度にわざと強い口調で不満を現すセラフ、それに満足気に口角をあげる奏斗。
セラフがすぐ近くに来ると奏斗は起き上がって、自身の真隣をまた軽く叩いた。
「座って、ここ。」
特に疑問を思うこともなく、セラフが奏斗の隣へ腰を下ろす。
すると、奏斗は何も言わずにその膝に頭を載せ、セラフの腰に腕を回した。甘える子猫みたいにセラフの腹へ頭を擦り付けている。
奏斗がこんな甘えてくるのはかなり珍しい。
自分が奏斗にとって甘えてもいい対象になれていると、嬉しさ交じりの溜息をついて、指通りの良い明るい金髪を撫で、ほんのり朱色の頬へ手を添える。
「ん……」
『眠いんね、ほっぺぬくい』
眠たげな目をしている奏斗は何も言わずにセラフの手を自身の頭へと戻した。
もっと撫でろという言外に要求に従って、 ふわふわとした頭を撫で続けていると、いつの間にか奏斗の瞼は完全に落ちていた。
人の膝を枕にして気持ちよさそうに寝ている奏斗を見ているとセラフにも眠気が訪れてくる。
『……やば…』
温い体温、健やかで規則正しい呼吸、さらに眠気を誘うような暖かい陽射し。
いつの間にかセラフも奏斗と一緒になって眠っていた。
「ただいま戻り……おや、」
『ん?どした、アキラ?』
「これ見てください……二人とも寝ちゃってる 」
『アッハハ、可愛い寝顔してんなぁ〜』
「えぇ、本当に」
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