TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

❤️涼太side



いつの間にか夜が明けている。



絨毯の上ですっかり寝落ちしてしまったらしい俺は、阿部が座ったまま、ソファに寄りかかって眠っていることに気づいた。



てか、膝枕されてるし…なんで???



❤️あたま、痛い…



とりあえず阿部を起こさないように頭を上げ、そっと離れる。



テーブルの上には空いた瓶やグラス、そして、料理の食べ残しがそのまま置きっぱなし。



❤️ふあーあ…



あくびをして、頭を振る。

片付けないと。

それにしても、どんだけ飲んだんだよ、俺たち…(←いやほとんど舘様ですw)



❤️とりあえず、水でも飲も……


💚ん、、、っ



すると急に阿部の声がしたので思わず振り返ると



❤️え……



阿部は眠ったまま、泣いていた。



…え?

なんで?

嫌な夢でも見てるのかな?

息を呑んで見つめる。



💚やだよ、行かないで…涼太……



え、どんな夢!?

俺は訳が分からず混乱した。

涼太って言った?



その後も苦悶の表情であまりにもすすり泣いているので、だんだん可哀想になってきた俺は阿部を起こすことにした。



❤️おーい


❤️おーーーい、阿部!!



ユサユサ揺すると、阿部はようやく目を覚ます。



💚ん、、、あれ?涼太?



目が覚めると、阿部も自分の頬が濡れているのに気づいたらしく、慌てて涙を拭う。

そしてなんだかとても気まずそうにしている。



❤️なんか、怖い夢でも見てたの?笑



俺がからかおうと口を開くと



💚まぁね



阿部は、何も答えたくない、と言うように俺のニヤついた顔を無視して



💚悪いけど、俺、もう帰るね。



と、言った。



❤️え?なんで??



💚何でもないよ。俺、勉強あるから。じゃあね(ニコッ



阿部の最後の笑顔がひきつって見えたのは俺の気のせいだろうか…?

阿部はそのまま取り付く島もなくさっさと出て行ってしまった。

残された俺は釈然としないままだ。



なんかしたか?

俺………




💚亮平side



涼太の家の玄関を引き止められない早さで出て、一切振り返らずに建物の外まで行き、3つめの交差点までダッシュした後、ようやく俺は歩を緩めた。



💚あせ、、、った、、、



悪夢は断片的にしか覚えていない。

でも、夢の中で涼太がこっぴどく俺を振ったことだけは生々しく覚えていて、心には冷たい感触が強く残っていた。



涼太の家で!

なんであんな夢見んの!!!



しかも涼太に泣いてるとこ見られたし。



💚俺、寝言とか言ってない…よね?



すごく不自然な帰り方しちゃったし、次会う時どうするんだよ…俺。



いや、最後は笑えたし、ワンチャン大丈夫か?



頭の中がぐるぐる回る。

もしかしたら、昨日のウイスキーがまだ頭に残っているのかもしれないと思った。



💚はあーーー



それにしても。

何もなかった。

ほんっっとに何もなかった。

あっけないくらいのただの飲み会…。



💚いや……



俺は指の先で自分の唇をなぞる。

まだ微かに俺の唇には、涼太の唇の感触が残っていた。




💙翔太side



💙んー?、、、めめ?



いつの間にか朝日が差し込んで来ている目黒の家の寝室のベッドに俺は一人横たわっていた。



あれ?ベッドで寝たっけ?俺…。



昨夜の記憶があんまりない。



昨日は割と振り付けがハードで疲れてたのかもしれない。それに風呂に入って、満腹で。

薄暗い部屋の中、まだ起き上がれずにグズグズと寝転がったままでいると、鼻をくすぐるコーヒーの香りがした。



🚪ガチャ



目黒が両手にコーヒーカップを持って入ってくる。



🖤おはよ、しょっぴー。


💙おはよ、、



カップのひとつを受け取ると、俺は半身を起こす。

ベッドはダブルサイズなので広々としている。

そのまま目黒もベッドに腰掛けた。



💙今何時?


🖤まだ7時前


💙俺、寝ちゃってた?



目黒は答えずに微笑んだ。


寝ちゃったのか、、、



💙悪い


🖤いいよ



そのまま、無言でコーヒーを飲む。

苦いコーヒーが身体に沁み渡って、俺もようやく少しずつ目が覚めてきた。



💙めめといると、落ち着く…


🖤そう?


💙うん


🖤しょっぴー、小さいね


💙はぁ?



俺は目黒に風呂上がりにスウェットを借りていたが、その袖が長くて指先しか出てないのを見た目黒に笑われた。

恥ずい。

てか、そんなこと言うなわざわざ。



🖤可愛いよね、しょっぴー。


💙///怒るぞ…



目黒はいつもこうやって、時々俺をからかうけど、ニコッとした笑顔が悔しいくらいにイケメンで見惚れてしまう。

ほんとにかっこいいよな……

同じ男として妬ける。

アイドル同士だし、ライバルでもあるし…。



でも



💙マジでイケメンだよなお前…



思わず俺はつぶやいてしまい、ベッドサイドにカップを置くと、急にものすごく恥ずかしくなって慌てて布団を被った。




🖤蓮side



ちょ

反則、、、今のは//

ズルすぎる…!



翔太くんの唇をいつも通りこっそり奪った後、俺は翔太くんを抱えて寝室のベッドに寝せた。

己の欲望と戦いながら、翔太くんをここに寝かせて、俺は客間で寝た。



いやもう正直全然眠れないんだけどね?



仕方なく台本を引っ張り出したおかげで、やたらと深夜の台詞覚えが捗った。

そして夜中中かけてかなり先の撮影分まで覚えてしまった。



…つまりあんまり寝てない。

これは今日、メイクの時に念入りにクマを隠してもらわないといけないな…。



翔太くんが泊まること自体は初めてじゃないけど、いつも緊張してる。

特にこんなふうに2人きりの日は。

それに昨日はとうとう告ろうと意気込んでいたのだ。



結局言えなかったけど……



🖤しょっぴー、出ておいでよ


💙……


🖤しょっぴーったら


💙……◯△▪️


🖤小さくて聞こえない笑

なに?


布団から首だけ出して、翔太くんが口を尖らせる。



💙……そういうんじゃないからな


🖤そういうのって、なに?


💙お前はその、世間的に見て、一般的にイケメンなんだよ


🖤なに、それ笑笑



ガバッ!



💙いやだから、さっきのは個人的なアレじゃないっつーか…もういい!この話はこれで終わりっ!



布団から出てきた翔太くんの顔が耳まで真っ赤なのを見て、俺は可愛くて可愛くて力いっぱい抱きしめたい衝動に駆られる。



誰に言われるよりも、好きな人に容姿を褒められるのが一番嬉しい。

胸がほんわりと温かくなる。



🖤朝からしょっぴーにイケメンって言ってもらえて嬉しいなあ☺️


💙やめろ!蒸し返すな!(照


🖤(ニヤニヤ)


💙つーか腹減った!なんか食うもんある???


🖤向こうにサンドウィッチ作ってあるよ(ニコ



それを聞いた翔太くんは勢いよくベッドから飛び出すと、足音をわざとどかどか立てながら、寝室を出て行ってしまった。



あー

もう

マジで

もう襲っていいですか…?









この作品はいかがでしたか?

211

コメント

5

ユーザー

続き待ってまーす!

ユーザー

本当にいい作品ですね!

ユーザー

主です。 長くてすみません。思いつきで書いてるのでエンドが想像つきません😇 なんとか終着点まで書けたら、リクエストもお受けできたらなと思います🙇‍♂️

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚