テラーノベル
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小学校を卒業し、中学校に入学した。
小学校での6年間は、悔いがないといえば嘘になる。けど、人生の中でそれは大事な時間だったし、みんなと過ごせて楽しかったよ。
1年生の頃、コロナが流行って学校にはほとんど行けなかった。
先生がはじめましてで自己紹介をしたことしか覚えてないな。それは昔のことだったからかもしれないしそれしか学校での思い出がなかったのかも。
でも2年生からは学校に行けるようになってきて、先生や友達ともありふれた思い出ができたよ。
3年生では学校にも慣れてきて、教室が昇降口の真横にあったから休み時間が残り何分だろうが外に出て遊ぶことが出来たな。自分の気持ち・気分で外に出たのはこの学年が最後だったな。
4年生は3年生の頃と同じ先生が担任で、3年生の終わり頃に先生が1年間ありがとうって無きながら言ってたから、ちょっと恥ずかしかっただろうな。
5年生では来年は最高学年になるんだよって先生が口を酸っぱくして言ってたな。
あとは自分に初めて好きな人が出来たのを覚えてる。今思うと、言える時にちゃんと好きって言えたらよかったのかも。
6年生で最高学年になって校外学習の国会議事堂とか、人生で初めての修学旅行とか言ってみたいところ、やってみたいことがたくさんできたな〜。まあ修学旅行は何事もなく平和には終われなかったけど笑
3学期になって卒業式の練習が始まって思ったんだよ。ああ、もう卒業するんだなって。
卒業式の朝、先生が涙をこらえながら中学生になっても今日までの6年間は忘れるなよって言ってくれた。
卒業式が終わったあと、担任も含めて6年生担当の先生たちがやっと泣いてそれを見て泣いちゃった人もそこそこいたな。
その先生の動き1つで泣けちゃうほど小学校での生活はかけがえのないものだったんだなって分かった。
僕も小学校最後の下校で学校全体が見えるくらいまで歩いたあと、振り向いて学校を見てから目を閉じたらすごい数の思い出が瞼(まぶた)の裏で駆け抜けていったな。これが6年間最後の思い出だった。
春休みに入ってから気づいた。平日は毎日ある場所に行くのがめんどくさいと思った学校も、終わってからまた行きたくなってくる。適当に過ごした1日もあったから最後の1年くらい、精一杯過ごせたら卒業した後どんなに嬉しく、悲しく、寂しく、輝かしいものとして思えたんだろう。
中学に入っても思える。普通に考えたらくだらないことでみんな笑ってるのに、そう思わなかったらどれほど楽しく青春を過ごしているんだろうって。
でも僕はやっぱり教室の隅から笑ってるみんなを見れるだけでも幸せだったよ。
でも、「卒業式」っていう終わりを、もう僕は見てしまったから。
だからこの3年間がだれだけ短く儚い時間であっても、どんな終わり方を迎えようともこの一瞬だけかもしれない青春を歩いていこうと思った。
そう思えば、どんなに辛いことでも頑張れる。
思い出の欠片とでも名付けようか。
今までもこれからも。
それが終わる時は結晶になるのかな。自分だけの思い出でできた人生の。
おしまい
ここまで読んでくれてありがとう。
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コメント
1件
読んだよ〜。小学校の思い出を振り返る感じ、すごく優しい気持ちになったな。コロナで始まった1年生から、卒業式で先生が泣くところまで、ひとつひとつのエピソードがリアルで胸にきた。特に「思い出の欠片が結晶になる」って表現、めっちゃ好き。中学生活への前向きな決意も伝わってきて、これからどうなるのか気になるよ!このテイストのまま連載続けてほしいな。