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続きみたいです!!
これすごい量の♡頂けてる🥹 ありがとうございます ほんとに嬉しいです
jmside
その男の子を見つけたのは、俺が様子伺いのために外に出て、街についてすぐだった
僕がさっき通ってゾンビを見かけた公園の方に向かって、ふらふらと歩いていくから慌てて尾行する
なんだか可愛い顔したやつだな、と思って少し気になったってのもあった
案の定公園に入っていくから、声をかけようとしたけれど、
思ったより近づいていくから危険で近寄れなくなる。声を掛けようと動いた途端、
その時にはもう、僕の背後から10人ほどのゾンビが集まって来ているのに気づいた
持っていたナイフで切りつけていたけど、相手は多数、
抑えきれなくて、数人があの子の所に迫っていってしまった
さっさと近くにいるのを片付けて振り返ると、
男の子の真後ろに近づいて手を伸ばしているゾンビを見て目を見張る
危ないっと叫ぼうとした瞬間
その子は驚くような反射力で、その手を避けた
僕がその完璧な動きにあっけに取られてる間に
かすれた叫び声を上げて、逃げていく
🐣「ちっ、、だめだって、、あんな大きい声出したら、、」
慌てて追いかけた
どんどん群がるゾンビをサッサと振り払いながら
その子の所までたどり着く頃には、もうほとんど手遅れの状況だった
こんな光景を見て無理もないが、震えてしゃがみこむその子を、
ぎゅっと抱き寄せて動くなと囁く
必死に銃を操っている間に、抱いていた小さな体の力がふっと抜けて、気絶してしまったのが分かった
すぐに抱き直し、腰に手を回して支える
🐣「くそっ、、全員〇る余裕はないな、」
要らんことに首を突っ込んでしまったと少し後悔しながら、その子をさっとおぶさり、
攻撃者として認識した僕ではなくて、
くたりとしておぶさった小さな体を、
僕の背中から引きずり下ろそうと伸びてくる、
恐ろしい何本もの手を必死で振り払いながら家へと走った
jkside
🐰「ん、、、う、、、」
意識が戻った時には、大きな黒い革のソファに、薄いブランケットをかけられて寝かされていた
僕、、まだ生きてる、、、?
なんだか疲れきっていて、起き上がることもままならないまま、
ぼんやりと周りを伺うと
ソファの傍らに置かれたローテーブルに、肘をついて、うたた寝する綺麗な男の人がいた
銃のようなものが懐からちらりと覗いている
そうか、この人がさっき僕を、、
ふらつく頭を無理やりあげて、ソファにペタンと座り、彼の方を見る
1人で病気も何とかしてきた僕にとって、
発熱のないレベルなら大したことないはずなのに、
今日の身体はやけにしんどかった、
甘えても受け入れてくれそうな存在がいることを本能的に認識して、気が緩んでたからかもしれない
🐰「あ、あの、、、」
話しかけた僕の声は、かすれてかぼそかったにもかかわらず、その人はふわっと目を開いた
🐣「んん、、、あれ寝てた、、
お、気がついたんだね、よかった」
🐣「体は?平気?」
少し怖い雰囲気と裏腹に、
一重の綺麗な目でこちらを向き、落ち着く優しい口ぶりのその人に、大きな安心感を覚える
🐰「大丈夫です、、」
🐣「そっか、今まで気絶したことは?ある?」
無言で首を振る僕に、その人が座ったままずれるように近づいてきて
額に手を当て熱を測ってくれた
🐣「初めてだよなそりゃ、、体の負担が半端じゃないだろうから元気になるまで時間かかるかも、」
🐣「熱は無いね、
見かけによらず強いんだなぁㅎ」
その当ててくれていた手と心配してくれている彼の言葉が温かくて、
急に耳鳴りがして、ふわっと身体が浮くような感覚に陥る
だめだっと思った瞬間、
意識が曖昧になり、ソファから前のめりに落ちかけた
🐣「おっと、、大丈夫か?やっぱりまだ寝てた方がいいね」
ぎゅっと抱きしめるように支えられて、ドキッとした
🐰「す、、すみません、///」
🐣「そんな顔真っ赤にしなくてもㅎㅎ
あ、名前は?」
🐰「ジョングク、、グクです///」
🐣「グクね、おっけ、僕のことはジミンって呼んでね
ほら、よいっしょっ」
支えたままだった僕の体を、もう一度ゆっくりソファに寝かせ、ブランケットをかけてくれる
🐰「なんでこんな、、僕なんかに、?」
🐣「んーとりあえず後で話せばいいから、ね?もっかい寝ときな」
目を塞ぐように優しく撫でられて、
本当に疲れていたらしい僕は、
心地いい手の感触に安心して瞬く間に眠りに落ちてしまった