桃「…はぁッぅ“ッぇ…”」
紫(サスサスッ
翠「何か口に入れな?」
桃(フルフルッ
黄「桃々…」
桃「おぇ“…ッ」
紫「……桃、一回呼吸に集中しろ」
桃「ッスゥッ…ッハァッ…」
紫「そそ…」
赫「…水いる、?」
紫「…いや、呼吸されておく。」
赫「…あれだったら吸引機とか渡すから」
紫「さんきゅ…」
桃「…ッハァッハァッッ“”」
紫「桃、吸って、」
目を覚ました桃は突如、嘔吐した。
そこから過呼吸と嘔吐の繰り返しだ。
もう胃液しか出ないのに、吐き気が止まらないんだろう、嘔吐する体勢を変えない。
翠「…桃々、…どう?」
桃「…ッはぁ…ッスゥッゲホッ」
赫「熱は?」
紫「測った、36.4」
紫「…桃、…これは昔から?」
桃(フルフルッッ“
紫(つまり悪化してからか?)
瑞「…桃くん、薬とか、あったら、飲んだ方が」
桃「……ッ…」
紫「ある?」
桃(フルフルッ
紫(処方すらしてくれねぇってこと?)
桃「はぁッぅ“ッぇ…ッ」
桃がスマホを取り出してメモアプリを開いて
“おれのいえ、おいてきた”
そう打ち込んだ
翠「家…ってことは、義母のとこか。」
赫「…でも今、あいつって裁判中だから牢屋だよな?」
瑞「多分そう…」
黄「なら取ってこれb」
紫「待て」
再び何か打ち始める桃
“くすりは、あのひとのきょかなしでは、のめなかった”
赫「は…ッ?」
“だかはあなひもかもつて?”
紫「……あの人が持ってる…?」
桃(コクコクッ
紫「ありがと、寝といて。」
瑞「…どうしよっか、」
紫「…翠、弁護士に連絡できるか?」
翠「できるよ?」
紫「裁判を早めてくれ、」
翠「…うん」
___
桃「…。」
紫「起きた?」
桃「…ね、紫。」
紫「ん?」
桃「…俺が、生まれてこなければ、紫たちはこんなことせず楽しい人生送れてたよね。」
紫「…んなの知るか」
紫「…俺は、お前と出逢ってから毎日楽しいよ…ッボソッ」
桃「……俺はどうなろうとどうでもいい」
桃「そう諦めてる」
桃「なのにどうして、君らはそんなn」
紫「人助けに理由はない」
紫「そう言ったのは桃じゃなかったっけ、」
桃「…そうかもしれない」
桃「でも」
紫「…俺らが今やってることは今後の人生でやることは多分ない」
紫「…いい経験さ。」
紫「それに、俺は桃が笑ってくれる、」
紫「それだけでいいよ」
桃「…。」
紫「それに、俺ら全員で決めただろ?」
紫「東京ドーム行って頂点立つって。」
紫「…なら、お前がいてくれなきゃ困るわ」
桃「…wそうかもしれない。」
いつも思う、辛い、疲れた、苦しい、
そんな感情は、メンバーが掻き消す。
俺はそんなメンバーに出逢えてよかった。
桃「…ありがとう」
紫「あぁ。」
翠「…ちょっといい?」
紫「どうした?」
翠「…裁判に桃々の意見がないと厳しいって」
紫「…行けるか?」
桃「……行くよ」
赫「じゃ車頼むわ」
赫「桃は動ける?」
桃「…無理かな、」
赫「じゃ、行くか、ヒョイッ」
桃「赫までその持ち方なの?」
紫「おい、赫、それは俺の役だ、退け」
赫「いいじゃん♪」
___
桃「…ッふぅ…」
____
紫「大丈夫、今までの想いぶつけろ。」
桃「うん。」
裁判長「では、被害者の桃さん、お願いします」
桃「…ッ」
赫「頑張れ~…」
母「…ギロッ」
桃「…。」
___数分前
紫「桃、義母の顔見て怖くなるなら見なくていい」
紫「でもそれで、逆に見た方が区切りがつくなら、焦らず。」
桃「…うん。」
____
桃「…ッ“…」
警察「では伺いますが、暴力、脅迫などされていたときいておりますが、どうなんですか?」
警察の目は敵意だった。
桃「…傷害罪、暴行罪、脅迫罪は問われる程」
桃「身体の傷は消えてない、」
桃「鬱だって言われた、」
桃「…ッあんたは義母であって、母親じゃない」
桃「…他人です」
桃「その上、国際に勤めていた頃、部下にはパワハラしていたそうじゃないですか。」
母「ッ!?」
桃「貴方も、その1人だった」
桃「違いますか?」
警察「…ッチラッ」
母「そんな証拠どこにあんだよ」
警察「…その通りだ」
桃「…裁判長、この人がパワハラをしていた、」
桃「…そんなことはご存知ですよね?」
裁判長「……知っている」
桃「それを止めなかった」
桃「報告すらしなかった。」
桃「それは、貴方もその対象だったから。」
桃「…ここにある警官は皆さん脅されているんでしょう?」
桃「偽造な証拠」
桃「嘘ばかりの発言」
桃「否定すら弱い」
桃「…あなた方も俺と同じ立場だろ」
裁判長「それはッ違うッ!」
裁判長「貴方と違って暴力は喰らってないし」
裁判長「されてたのは脅迫だけだから…」
母「ちょっと!?」
裁判長「ビクッ」
桃「このまま、有罪にすれば19年の懲役だから」
桃「帰って来た時が怖いんですよね?」
裁判長「…。」
桃「…後で怒られるな。ボソッ」
紫「ぇ?」
桃「俺が自殺未遂したのは何故でしょうか、」
母「おまッ“”」
桃「賢い貴方ならわかるでしょう?」
桃「…俺が自殺未遂したのは、」
桃「殺人未遂にあたるんです。」
桃「よって最低でも8年の懲役は喰らうはず」
桃「…27年間刑務所生活してもらう。」
母「…あんたその27年間がどういうことかわかって言ってんのか?」
桃「…えぇッニコッ」
桃「貴方の癌が悪化して死ぬまでの期間、」
桃「ですよねニコッ」
紫(ゾクッ
ここにいる人全員が寒気が走るだろう。
桃が思う今までの恨みは自分の人生を犠牲にすることだった。
桃「あのまま死ぬことができたら無期懲役でさよならできたんだけどな~…残念ですニコッ」
桃「…裁判長、まだ不安が?」
裁判長「……警察側から否定がなければ…」
警察「…何もないです」
母「お前ッ嘘でも何か出せよ」
桃「刑法第172法で罪重くなるぞ、」
桃「…俺はもう怖いもんねぇよ」
桃「お前が解放されて、また暴力を喰らっても」
桃「また脅されても」
桃「聞き飽きたんだよ」
桃「痛みだって慣れた」
桃「…だからさ、諦めろ」
桃「もう無駄なんだよ」
桃「…俺が怖いもんは一つだけだ」
裁判長「……被告、有罪とする。」
母「はぁッ!?」
警察「行きますよ~、」
桃「…はぁ…ッ」
母「お前も、あいつらも全員殺してやる!」
桃「…出来ることを言ってくれ…」
翠「桃々~、かっこよかった!」
瑞「イケメンすぎて惚れそう。」
桃「…うるさ~ぃ…」
レイ「どうしてあんなことわかってて今まで黙ってた?」
桃「…足りなかったから。」
桃「刑期が長くなければ裁判長も下がらないと判断したからだよ」
紫「だとしてもな、無理しすぎだ」
桃「怒られる?」
紫「……まぁ、よく頑張った。」
桃「ッ!!」
赫「ところでさっき言ってた怖いもんって?」
桃「…聞かなくて良くない…?」
瑞「瑞も知りたいな?」
桃「…ッ…____とボソッ」
黄「…?」
桃「…お前ら失うことッ!//」
翠「ッ!!」
翠「俺もッ桃々といれて嬉しいよ~、」
紫「…俺らもお前失うのは怖いよ。」
桃「…ッんッニコッ」
翠「帰ったらパーティーだ!」
赫「うっしゃッ」
紫「その前に桃の薬とか貰いに行こうぜ、」
瑞「そうじゃん!?」
桃(ありがとう。)
桃(君らといれて、幸せです。)
___
残り3話。
コメント
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あと三話で完結しちゃうのっ!? うぇ、、かなし、、
最後がてぇてぇ“…ッ‼︎_:(´ཀ`」 ∠):