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オリジナルの設定
歴史はフル無視
キャラクターとして見て
フランスとソ連、ナチスは仲良くないはず。
書斎の空気はいつも通り重く、濃密だった。
ソ連は荒い息を吐きながら、まだ震える手で机の縁を握る。
ナチスも膝の裏に力を入れ、心の奥でぐらつく罪悪感と独占欲を押さえ込んでいた。
だが、その張り詰めた空間に、冷たい声が割り込んだ。
「おや、楽しそうね」
振り向けばフランス。
かつて二人と微かに笑い合ったこともある存在だ。
だが今、その笑顔は鋭く歪み、まるでナイフのように二人の間に突き刺さった。
「…フランス…?」
ナチスの声が低く震える。
その目は、信頼していた相手に裏切られた怒りと恐怖で赤く燃えていた。
ソ連は咄嗟にナチスの前に立ちはだかる。
「何を…する気だ!」
しかし声も力も、怒りで張り固めた仮面の下で脆く、震えが止まらない。
フランスはゆっくりと歩み寄り、鋭い目で二人を見据えた。
「二人とも、私の前では弱すぎるわ。だから、ここで目を覚まさせてあげる」
その言葉の裏には、計算された冷酷さが滲む。
ソ連は怒鳴るが、全身がこわばり、足が震え、体は思うように動かない。
ナチスは心臓が締め付けられ、吐き気を覚えた。
「…貴様…!」
フランスの存在は、二人の微妙なバランスを一瞬で崩す。
信頼していた者の裏切り、外部からの圧力――
絶望は深まり、孤独は濃く、心理的圧迫は加速する。
ソ連は微かに涙をこらえながら、ナチスの手を握ろうとする。
ナチスもまた、手を伸ばしたいが、心の中の吐き気と罪悪感に押し潰されそうになった。
外部からの裏切りは、二人の関係の脆さを突きつける。
「守りたい」と思う気持ちと、「追い詰めた罪悪感」に押し潰される感覚――
二人は密室に閉じ込められたまま、心理の渦に飲まれていく。