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「居場所は此処ですよ」

そう言った彼女の存在は、大きく見えた。





僕は人付き合いが苦手で、友達が居なかった。でもある日、学校で友達が出来た。

友達の良さに気付いて、本当に嬉しかった。

それをテラーノベルに書き込んだ。みなさんがおめでとうと言ってくれて嬉しかった。

でも思うんだ。今後は尚更気を使わないと、そう感じた。

嫌われない為に、ずっと友達で居られる為に。

元々、両親が気を使って、僕を転校させた事がある。

僕は困らせたくて過ごしてきたわけじゃ無いのに。

それでも学校で友達が出来なくて、両親の期待に添えない親不孝者だ。

その事を小説に書いて投稿した。これは 本当の事。

どう思われるか不安だったけど、誰も責めなかった。








僕にはもう一人変わった存在が居る。

「天翔様ー!」

それはちびちゃんさん。

僕の一番最初のフォロワーさん。

いつも明るくて、プラス思考で考える人だった。

ちびちゃんさん 「?天翔様、どうかしましたか?

ちびちゃんさんは僕の隣に座った。

僕       「あの…ちびちゃんさんは、僕の実話を聞いて、どう思いましたか?」

此処はコメントじゃないから、僕だけが聴くことができる。

不安だったけど、正直気になったから勇気を出して聞いてみた。

ちびちゃんさん 「う〜ん…そうですね…なんか、凄いなって」

僕       「えっ?」

ちびちゃんさん 「きっと天翔様は病気でも、病気じゃなくても、それを理由にせずに努力

して、自分の方が苦労してるのに人に優しく出来る。凄いなぁ。私じゃ真似できないなって」

ちびちゃんさんは意外な事を話した。

僕       「でも、両親の期待に応えられなかったんです。だから親不孝者ですよ」

小説でも出したあの言葉。本当に申し訳無かった。

ちびちゃんさん 「…天翔様は、この世に生まれてきてくれたんです。

それはお母様とお父様にとっての最高の親孝行です。天翔様は元気に生きてくれる。それが

親の幸せだと思いますよ。親不孝なんて、思ってませんよ」

ちびちゃんさんは今までにないくらい真剣な顔で話した。

僕       「…そうですかね…僕が普通に話せてれば良かったと思って…僕に勇気が

あれば良かったのにって…毎晩考えて…なんか…生きていても…楽しくなくて…」

ちびちゃんさん 「天翔様は、ご両親が好きですか?」

僕       「…?当たり前ですよ」

ちびちゃんさん 「私は、話す事が苦手でも、勇気が無くても、私を好きで居てくれる人が

良いです。だから、天翔様はそのままで良いんです。貴方を受け入れてくれる人と関われば

良いんです。リアルのご友人だって、貴方を受け入れてくれる人ですよ」

僕は今まで、ずっと苦しかった。人間関係なんてどうでも良い。そう思い始めていたから。

でも違った。やっぱり友達が欲しかった。誰かと一緒に居たかった。

ちびちゃんさん 「正直、羨ましかったんです。ご友人が…」

僕       「羨ましい…ですか…?」

ちびちゃんさん 「だって、天翔様と友達になれて、同じ物が好きで、きっとこれからも

ずっと仲良くなっていって、いつか親友になるのかなって…良いなぁ…羨ましいなぁ…

私…初めてだったんです。友達がこれ以上ないくらい好きになったのは、他の子だって、

大好きでした。でも、天翔様は特別で、自分じゃ分からないくらい苦労しても、優しく出来る貴方が大好きで、気持ち悪いって言われても、しょうがないくらい大好きなんです…」

ちびちゃんさんは哀しそうな、寂しそうな顔で言った。

ちびちゃんさん 「だから…悔しいなぁ。私も天翔様とリアルで出会ってみたかったなぁ。

きっと、楽しくて、学校だって、ずっと行けてたんだろうなぁ。勉強苦手だし、運動もダメ

だし、絵も上手く描けないけど、きっと楽しかったと思うなぁ」

ちびちゃんさんは涙を零してそう言った。

ちびちゃんさんは不登校で学校に行けていない。

それでも楽しそうに活動して、きっとあれは演技じゃ無くて、本当に活動を楽しんでいるのが

伝わる。でも、裏にはこんな思いを隠していたのは初めて知った。

ちびちゃんさん 「なーんて!嘘ですよ!嘘!こんなのストーカーみたいで気持ち悪いです

よね!ごめんなさい!」

笑顔を見せてくるちびちゃんさんは、いつもとは違う顔だった。

僕       「じゃあ、僕との約束は嘘ですか?」

ちびちゃんさん 「約束?」

僕       「学校で何かあって、家でも耐えきれなくなったら、一番最初に私を

頼れって。必ず力になるから、最初に私、その次に大人ですよって。あの時の言葉は

嘘ですか?」

ちびちゃんさん 「嘘じゃないですよ!あれは私の本心です!何かあったら、絶対に

助けます!」

ちびちゃんさんはムキになってそう言った。

僕       「じゃあやっぱり、さっきの話は本音ですよね。僕はあの時、受け入れて

くれる人と関われば良いと教わりました。だから、神友であるちびちゃんさんと関わります」

ちびちゃんさん 「いやいや!さっきの話聞きました!?めちゃくちゃ気持ち悪いでしょ!」

僕       「僕は…孤独になりたくないです。もし学校で何かあったら、きっと

耐えられなくなる時が来ます。その時に、頼りたい人が居るのは…変ですかね…?」

ちびちゃんさん 「変じゃありません!絶対に天翔様の辛さを理解して!

受け入れますから!だから!一人で抱え込むなんて絶対にダメです!」

僕       「やっぱり、嘘がバレバレですよ」

ちびちゃんさん 「あっ…えっと…」

僕       「ありがとうございます。今度は…頼って良いですか?」

ちびちゃんさん 「当たり前ですよ!絶対に頼ってください!神友なんですから!居場所は

此処ですよ!」

僕       「はい、約束です」








ご視聴いただきありがとうございました。

本日は私の我儘を聞いてくださった天翔様に感謝を込めて作らせて頂きました。

天翔様は本当に優しくて心配になるくらいです。

どうか自分の事も大切にしてください。

そして、きっとご両親は天翔様が生まれて来てくれて幸せだと思います。

親不孝者なんかじゃ無いんです。

たくさん頼って、甘えて良いんです。

愚痴なら私がいくらでも聞きますから。

私暇なので!

いつでも貴方の味方です。

最後に言わせてください。

本当にありがとうございます。

大好きです。




この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

全然気持ち悪くないですよ。むしろこんなに僕のことを思ってくれて、考えてくれて、心配してくれるちびちゃんさんに感謝しかないですし、大好きだって言ってくれて本当に嬉しいです!!僕を小説に登場させてくれて、その小説の中でも楽しい生活をしている様子が、心の支えにもなっています。ありがとうございます!!僕もリアルでちびちゃんさんに会ってみたいです😭😭いつか絶対会いましょうね!

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