忘れるために

すたーと

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2日後

蘭side

コンコン🚪

蘭『はい』

九『俺だ』

蘭『入っていいよ』

九『おう』

ｶﾞﾁｬ

蘭『どうしたの？』

九『これ、届いてた』

蘭『あぁ~…ありがと』

九『おう。何頼んだんだ？』

蘭『…わ、忘れたわ~ww』

九『…そうか。じゃあな』

蘭『うん』

バタン🚪

蘭『ガチで届いた。効き目あるのかな…』

これでもし本当に忘れてしまうとしたら。もう二度と思い出すことはないのか…。

何もかも忘れてしまったら俺はどうなるのだろう。何もなくなって死にたくなるかな。それとも元気にご飯も食べてリスカもしないでニコニコしてるかな。

この薬は飲んだら俺が俺じゃなくなるような気がする。

忘れたい。そう思ってはいるけれど…少し…怖い。すべて忘れてしまったら…竜胆のことも分からなくなる。大切なみんなのことも。飲んだらそれでおしまい。

蘭『まだ俺には勇気がないみたい…（笑）』

そう思い机の棚にしまった。