コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
……普段と変わらない毎日が戻る。
会社への送り迎えに、お店回りにお付き合いをしたり、それだけではなく、最近はカタログ等へのイラストの掲載も増えて、時折ミーティングに参加させてもらうこともあった。
過ぎていく充実した日々の中で──
彼との間柄には、あれからは何も進展らしいことはなかったけれど、その毎日はただ単純に楽しかった。
車を運転するのが元々好きなのもあったし、”HASUMI”のような有名メーカーに自分のイラストを評価してもらえることが、何よりも嬉しかった。
だから、たとえこの先、彼とは何もなくとも、こんな生活を与えてもらっただけでも幸せなくらいに思えていた。
それは、そんなある日のことだった──。