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コユキは問う。
「ええ? 誰?」
「むにゃむにゃ、んがっ! そ、そうでござるよっ! 今十七回目の真っ最中でござるのにぃ! 邪魔したのは誰ぇ、でござるよぉっ!」
「ぜ、善悪! 今って二十八回目だよぉ」
「むむ、そ、そうなの? んじゃぁ前言撤回でござるよぉ! 二十八回目の大切なフルバーストを邪魔したのは誰なのでござるかぁ! って、う、嘘でしょ…… あ、貴方は死んだ筈では…… でござるぅ」
「誰なの? 善悪?」
ワナワナした表情を浮かべて善悪は答えるのである。
「こ、この人、みっちゃん家の叔父さん、昼夜(チュウヤ)叔父さんでござるよ! 死んだ筈なのでござる、何で生きてるのぉ?」
光影(ミツカゲ)の父と同じ姿をした闖入者(ちんにゅうしゃ)はニヤリとしながら答える。
「あんたが善悪、そしてそこのオバサンがコユキだよね? 私はカーリー! あんた達の運命を終わらせない為に駆けつけた、んまあ、言ってみれば救世主だね…… 見た目は昼夜だけどね…… それよりあんた等、怪我は無いかい? レグバの放つフルバーストは危ないんだよ…… 悪魔でも天使でも居ない事にされちまうんだ! さぁ、あたしの後ろに隠れなさいなっ! 護ってあげるからねっ!」
「えっ? フルバーストだったら何度受けても別段変化とか痛いとか、無かったんだけどね……」
「うん、カーリーさん大丈夫なの? でござるよ、レグバって下手でね、ちゃんと打てないのでござるよぉ!」
「ん? その言い方だと何度もフルバーストを受けて未だ生きてるように聞こえちゃうじゃないのよ! 言葉って大事よ? ちゃんと説明しなくちゃ駄目なんだよ? それにフルバーストにちゃんとも何も無いんだからね! 四方向からの光が少し掠っただけで存在が消えちゃうんだから!」
ソフビサイズの紫の奴が前に進み出て言う。
「久しぶりだな、妻よ! コユキ様と善悪様は嘘は言っていないぞ、ゴッドフルバーストはここまで連続二十八回失敗続き、何の効果もお二人に与えていないんだ」
昼夜の見た目のカーリーは目を剥いてシヴァに答える。
「お、シヴァ! アンタも知ってるでしょ? フルバーストで影響受けない、ノーダメなんて、ルキフェル様本人かアタシの漆黒の大剣『ダグル・バリザ』、あとはオルクス義兄さんが真似して作った純白の大剣『レジル』位しか無いでしょ? この二人の人間部分が無傷なんてありえないわ」
「だが事実無傷だったんだぞ、多分レグバの失敗とかじゃないか?」
「失敬な、失敗したりしていないぞ! にしてもカーリー、ここの所顔出さなかったじゃないか? 二十年以上音沙汰無しとは、何か有ったのか?」
カーリーの登場を見てコユキと善悪の近くへと移動してきた、四人の運命神を代表したロットががカーリーに聞くと、昼夜の姿をしたシヴァの奥さんカーリーは、大仰に両腕を広げて答えるのであった。
「参ったわよ! タルタロスの大穴の底に閉じ込められちゃってさ! 何とか脱出したら今日でしょ? 焦っちゃったわよ! 間に合って良かったわ」
「タルタロスの大穴? 何で又そんな場所に…… それに妻よ、お前なら容易に抜け出せたんじゃなか?」
シヴァの意外そうな声にもカーリーは答える。
「アタシ一人なら楽勝よ、でも今は昼夜から託された依り代使ってるじゃない? 無茶して壊す訳には行かないじゃないの、だから慎重に掘り進めてさ、こんなに掛かっちゃったって訳よ」
「なるほどな」