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納得したシヴァに代わってロットが次の疑問を口にしたのである。
「それはそうとさっきお前がフルバーストを弾き返した理由が判らんのだが、それに間に合ったとも言っていただろう? どう言う事なんだ? コユキと善悪にサタナキア強化の為に犠牲になって貰う、当初の計画を見直すと言う事か? もしそうならワシ等四人に否は無い、寧(むし)ろ大歓迎なんだが?」
ロットの言葉に頷いて同意を示すレグバ達と、集合してきた『聖女と愉快な仲間たち』メンバーと妹達の仲間達、ニブルヘイムの主だった幹部達、そして不思議そうな表情で自分を見つめているコユキと善悪、サタナキア、全員を見回したカーリーは良く通る中性的な声で言った。
「その通り! コユキと善悪を消滅させてはダメよ! この二人が居ないと世界を救うことが出来なくなるわ!」
「へ?」
「なんとっ?」
「おお、良かったのぉコユキ、善悪ぅ!」
「ほっ、一安心だ、良かった良かった」
口々に安堵の言葉を口にする面々の中で、バアル一人が真剣な顔でカーリーを見つめて口を開いた。
「姉様と兄様を犠牲、贄(にえ)にするしかないって断言していた割には、真逆の事を随分はっきりと言い切るんだね? まるで、そうなった未来を見て来たみたいにね…… どうなんだい? カーリー」
カーリーは素直に頷いて答える。
「ええ、見て来たのよ、今回の周回は四回目のループじゃないの、実は五回目なのよ…… 元々の自然な時間から数えると六回目、もう繰り返すことは出来ない、ラストチャンスが今なの」
この言葉を受けて互いに顔を合わせて疑問を口にしたのは四柱のレグバ達である。
「ええ! だけどデジャビューを感じていないのだが?」
「そうだぞ、ループした後、感じる筈の既視感(きしかん)が無いのは変だ」
「と言うより、二十六年前、前回の話を聞かされるまでに感じたのが最後のデジャビューだと記憶しているのだが?」
「二十年以上も土を掘り進めてたんじゃん? 錯乱とかしてるんじゃね?」
カーリーは落ち着いた表情を崩す事無くレグバ達に言う。
「でしょうね、デジャビューが無いのも当然よ、あなた達四柱は今回ループしていないのよ…… 未来で死んでしまったの」
「ま、まさか! 我々ラダの運命神が死ぬ事は無いぞ! この星と共に在り続ける、それが我々、レグバだ! 有り得ん! そんな事が起きる状況と言、え、ば、っ! ま、まさか!」
ロットの声にカーリーは答えた。
「ええ、そのまさかよ…… 地球が破壊されるの……」
「そ、そんな……」
ザワッ! ザワザワ……
周囲で聞いていた人間も悪魔も魔獣も精霊も、揃って地球にルーツを持つ仲間、言って見れば素敵な宇宙船地球号のクルーである。
一様にショックを受けていたのだろう、一頻(ひとしき)りザワついた後は誰言うとも無く黙り込んで次の発言を待つのであった。