注意事項
・fwak
・空想りすなー
fw→「」 ak→『』
あの配信の日。
不破湊がポロリと「好きだ」とこぼした日。
明那は、ただただ、動けなかった。
『冗談……なのか? いや、でもふわっちの目、笑ってなかった』
配信を終えてから、不破は「忘れて」って繰り返したけど、
明那の中ではずっと、あの言葉が残ってた。
“俺はさ、明那が誰かに取られるの、無理かも”
『ずるいよな、ふわっち……』
何も考えずに笑って、隣に座って、肩を寄せて、
そんな時間が、もう戻らない気がして怖かった。
“友情”だと思ってた。
でもそれって、都合のいい逃げ道だったのかもしれない。
――気づきたくなかっただけなんじゃないか。
—
それから数日、ふたりのコラボは少し空いた。
ファンにも「最近ふわぐさやらないね?」なんて言われて、
つい苦笑いでごまかしたけど、内心ずっと落ち着かなかった。
そして。
とうとう久々のコラボ配信が始まった。
「えー、今日はふわっちと一緒にいつものやつやってきまーす」
「おー、久々すぎて新鮮だわ、俺」
少しだけぎこちない空気。
だけど、視聴者はどこか嬉しそうに沸き上がる。
【ふわぐさ帰ってきた!】【やっぱこのふたり最高】【空気いいな〜】
ゲームが進み、ちょっとしたトークタイムに入った時。
不破が、不意に言った。
「明那ってさ、ずっと変わんないよね。俺が何言っても、そうやって笑って受け止めてくれる」
『……変わったよ。俺、最近さ……ちょっとずつ“考えるようになった”』
「……へぇ、何を?」
『ふわっちのこと』
その一言に、空気が止まる。
不破が固まり、視聴者のコメントが一瞬凍りついた後に、爆発する。
【え!?】【今のなに!?】【ふわぐさってそういうこと!?】
でも、明那ははにかむように笑って続けた。
『……まぁ、リスナーも察してるっぽいし、言ってもいいかなって思って』
「……ずるいの、どっちだよ」
不破が、ぽつりと呟いた。
ふたりの間に、何かが“決定的に変わった”瞬間だった。
—
配信終了後。
明那は、不破に向かって言った。
『ねえ、ふわっち。俺、まだわかんないけどさ。……ふわっちといたいって思う気持ちだけは、嘘じゃないから』
「十分だよ、明那。……待ってた」
ふたりの“始まり”は、
配信という“誰かに見られている場所”で交わされた。
けれど、それがふたりにとって一番自然で、
一番、大切な場所だったのかもしれない。
コメント
2件
まじで語彙力無くなる、、、、とにかく好きです大好きです😭