「……抱いていて…先生…」
「しがみついていなさい、私に」
抱きついた肌が重なり熱を帯びると、胸の谷間をしっとりと汗が滲んだ。
「これほど汗をかいても、まだ……」
滴る汗のひと雫を指で靡って、
「私に、抱かれたいんですか?」
わざとなぶるような言い方で、低く声がひそめられると、
まるで体の芯に火を点けられたようで、蝋が溶け出すようにとろとろと蜜液は溢れた。
「……先生だって、こんなに汗を……」
彼の胸元に点々と玉のように噴き出す汗に、そっと唇を寄せると、
「……あっ」と、声が上げられた。
そのまま唾液を含んだ舌を這わせ胸の先を舐ると、流れ落ちる汗と共に彼のトワレの甘い香りが匂い立って、視覚や触覚だけでなく嗅覚までもが刺激され乱されてしまう。
「私を責めようとするなど……っん」
甘い匂いを嗅ぐと身体の奥が熱く疼いて、衝き動かされるように身体を反転させ自分から上になり、
「……責めてあげる……今夜は」
彼の兆した中心を口へ含んだ。
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