⚠オメガバース
⚠設定ちょっと変えてます
ダラダラと始まってダラダラと終わります
侑→Ω 治→α
start
▽侑視点
バース性
これはこの世に存在する第二の性。性別、年齢に関係なく、誰もが神から授かるもの。
全人類は、このα(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)の3つに分けられている。
学力、運動能力、美貌など、人間がもつ全ての能力が最高峰で、その他にも特殊な能力をもつのが アルファ。
ごく普通の一般人がベータ。
そして、1番人口割合が少ないとされるのがオメガ。
オメガは、能力はベータとほとんど変わらず、定期的にくる “ヒート” (発情期)中にアルファと性行為をすれば、高確率で孕むことができる。
番がいないオメガは、ヒート中に “フェロモン” を無意識に撒き散らす。
これにアルファの本能が刺激されることで、無本意に襲われる事件が頻繁に起こる。
ただ、どこかのアルファと番関係を結んでいれば、フェロモンはそのアルファしか感知することはない。
だから、ほとんどのオメガは早い段階で番をつくる。(アルファがオメガのうなじを噛むことで、番関係が結ばれる)
アルファが居なければ自分の身を守ることすらできない、これが3つのバース性の中で、オメガが最下層と言われる理由のひとつだ。
俺は、オメガとしてこの世に生まれた。
中1の春、「第2性検査」をした。血液だけでバース性が分かるらしく、貧血検査と同じように2、3本血を抜かれただけだった。
「俺、絶対アルファや」
「いいや、俺や!」
「ツム、知っとるか。双子はどちらかがアルファで、どちらかがオメガなんやで」
「え、そうなん!じゃあ俺がアルファや!」
この時はまだ、周りよりも少し勉強や運動が出来から、自分は絶対アルファだと思っていた。見栄っ張りや負けず嫌いなのもあり、双子のどちらかがオメガなんだと聞いた時も、自分がオメガだとは疑いもしなかった。
数日後、検査の結果がわかる日。
俺は、早く自分がアルファなんだという証明が欲しくて、朝からずっとそわそわしていた。
対照的に、治はいつもどうり落ち着いた様子だった。
先生の指示のもと、名簿順にどんどん用紙が渡されていく。
オメガは養護教諭にバース性を伝えるように、と先生から簡単な説明があったが、自分とは関係がないと思っていたので、右から左へ受け流す。
自分の順番になり、ワクワクしながら用紙を受け取る。
「これは秘匿すべき事柄や。くれぐれも、他人に教えないように」
今すぐにでも結果が知りたかったが、家に帰ってからと言われてしまって、また少しお預けになった。
「ツム、帰ろ」
「おん。楽しみやなぁ、結果」
「…もし、ツムがオメガだったら、俺にうなじ噛ませて」
「俺はアルファや!」
「もしもの話や。ええか?」
「じゃあ治がオメガだったら、俺が番なるからな! 」
「おん」
家に帰り、早速封筒を開けようとした俺を母親が止めた。
「?」
「まだ見ちゃあかん。場所、変えよか」
俺ら双子はどちらかのバース性が分かれば、もう片方のバース性も分かってしまう。
そして、どちらかがオメガなのは生まれた時から確定している。
オメガは、バース性が分かった時のショックが大きすぎて、精神が病んでしまう人が多いらしい。環境が整っていなかったり、周りからの影響で、自殺してしまったというニュースも目にしたことがある。
俺らにはそうなって欲しくないと思った母親が、少しでもダメージを減らすためにそうしてくれたんだと思う。
俺は自分たちの部屋で見ることにした。
さっきまでのわくわくは無くなっていて、少し緊張していた。
治と俺のどちらかがオメガ。2分の1の確率。もし自分がオメガだったら、と思うとさっきまでとは裏腹に、結果を知りたくなくなる。
オメガだったら。もし、オメガだったら…
きっと、今まで通りの生活を送ることは出来ないし、もしかしたらバレーだって続けられないかもしれない。
みんなの対応も変わるかもしれない。見下されたり嘲笑われたりして、最悪いじめられる可能性だってある。
「侑」
「お、おさむ..?」
ドア越しに治の声がして、そこにいるんだとわかった。
結果、どうだったんだろう。
封筒を開ける勇気は一行に湧かないし、治から聞いた方が楽かもしれない。
「おさ..」
「入るで」
「え」
返事をする前にドアが開かれ、その勢いに驚き、反射的に上半身が後ろに反る。
そして、その瞬間を狙っていたかのように、治の腕が伸びてきて肩をドンっと押される。
「ぅ”..」
耐えきれずにそのまま倒れてしまった。
「いったぁ”…」
強くぶつけた背中が痛い。心做しか手足が痺れている。
「治..」
倒れて動けずにいる俺を治は見下ろしていて、なんだかいつもとは雰囲気が違った。
「おさむ、?」
名を呼ぶと、治がゆっくり近づいてきて、片側の肩に手が添えられた。 次の瞬間、ぐるりと視界が反転した。上向きだったのが、急にうつ伏せになったため、今度は腹と顎を強打した。
「うぐっ…!…ぅ”っ」
治が今度は馬乗りになってきた。一瞬の出来事で訳が分からなくなる。
「重いっ、治!」
50キロ以上あるやつが背中に乗って重くないわけが無い。
そんな俺のことを治は気にもとめずに、座る位置を少し上にずらすと、スーっとうなじに触れてきた。
思わずビクリと体を震わせる。
_あぁ、俺 “Ω” なんや
そうわかったのは、次の瞬間、治にうなじを噛まれたから。
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最近投稿出来てなくてすいません😖
「〇〇×治侑」の方でオメガバのリクが来てたので書きました!
絶対長編で書くって決めてたので✌️
最近書く気が起きないので、♡とか、コメくれたらめっちゃ嬉しいし、頑張って書きます。
じゃあまた、 ばいばーい👋
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コメント
8件
オメガバースめっっちゃ好きですっ!!!描写とかすごく細かくて想像して読むだけでね、エr((( 失礼しました、、続きも楽しみにしてます!!頑張ってください💗💗💗
オメガバ!!たしか私リクエストしてた気がするんだよね…🤔多分笑 噛むの早くて嬉しい!(??)もう番になったよね🤭🤭💕 神作すぎるっ!!😘😘まじ続き楽しみ💕

オメガバという最高な物にさらにRanという最強が来たらもう神作しかできないじゃん(?) てか、治噛むの早ない??我慢できないのはわかるけどさ(?)まぁ、一応予告はしてたからいいのか(???) 続きも楽しみに待ってまーす💕