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俺が落合杏寿と最初に話したのは高校3年の4月だった。
あくまで〝最初に話した〟というだけで彼女の存在はかなり前から知っていた。
淡い恋心のようなものを、一目見たときから抱いていた。
松本「お前人気者なんだからさ、クラスのグループLINE作ってよ。」
『あー、まあいいけど』
_「松本ー」
松本「あ、悪ぃ。じゃあな!」
『あぁ、じゃあ。』
佐々木「皆藤くん、クラス全員に連絡先聞いて回ってるの?」
『うん、まあね。』
佐々木「へぇ、大変。あ、何か送ってもらってもいい?」
『わかった。今送ったけど。』
佐々木「来た。わぁかわいい!」
『いいでしょ。このスタンプ。」
佐々木「うん。皆藤くんみたい。」
『それどういうこと笑俺がかわいいってこと?』
佐々木「あ、え、っと、、あー/」
『ま、冗談。じゃあね。』
佐々木「あ、うんっ!帰ったら連絡してもいいかな?」
『いいよ笑』
こんなことをしておいて悪いけど、俺は正直クラスメイトに興味がない。
落合杏寿を除いては。