「なあ竜慶よ、お前性癖とかないのか?」
「急になんの話しはじめるかと思ったら…」
「俺たちのセックスライフを広げるためには互いの
性癖を理解するのも大切だろう?」
「それもそうだな…。しかし俺は今までそういうの
に触れてこなかったから分からねぇなぁ。お前は
そういう、性癖とかあるのか?」
「ハッキリとはしてないな。自分でいうのもなんだ
が、俺ってサディスト気味な訳よ。」
「ほう?」
「だから、SMとまではいかんが、拘束とかはして
みたいと思っている。」
「ふーん、するか。」
「決断が早くないか?」
「いやいや、せっかく明日から三連休なんだからさ
拘束プレイっつたらいいのかな?してみようぜ?」
「ふむ、竜慶がいうなら…」
「やりぃ!」
土曜日、午前。近くのアダルトショップで使えそうな
ものをいくつか買った。
「ひぇ〜、手錠や目隠し、鎖や縄まで!む!電動ディ
ルド!」
「拘束放置プレイとか楽しそうじゃないか?」
「うわぁ、やな顔…」
「恋人に向かってそんな。」
「ハイハイすまんね。」
「…」
「ではさっそく…」
「!」
「おい竜慶、脱げ。」
(うわ、剱太のヤツ変なスイッチ入っちまったかも
まあここは大人しく従ってやろう。)
「脱ぎます脱ぎます」
「さっさとしろ。」
「ひえ〜わかりました…」
(SMとかじゃないって言ってたのに〜…!なんかそれ
っぽいのに近付いてきてねぇか…?!)
「よしじゃあまずは縄で縛ってやる。」
「…」
竜慶は剱太のされるがままになっていた…。
「はは、我ながらいい感じに出来たぞ。亀甲縛り。」
「…」
(…う…なんか変だ…ゾクゾクする…もしかして
これが俺の性癖なのか…?やべ、縄に縛られてる
だけなのに勃っちまう…。)
「む、竜慶、勃っているではないか。もしや縛られ
て興奮したのか?」
「っ…違」
「違くないだろう。」
剱太は竜慶の少し焼けた肌を紐沿いにやさしく撫で
てみた。
「…ひっ…!」
すると竜慶が小さく喘ぎながらブルっと体を震わせた。
「はは、竜慶、すげぇ綺麗だぜ、美しい。」
「変ッ、な、感性しやがって…ッ。」
剱太には竜慶のハリのある腿や、程よくついた筋肉、
体に走る古傷、総てがもはや芸術の域に達しているの
ではなどと考えていたが。 竜慶はその考えを罵った。
「俺はお前さんより一般人寄りさ…」
「…」
剱太は甘い言葉を囁きながら、竜慶の足先から頭部に
至るまでを優しく撫でた。
時折リップ音をたてて体にキスもしてやった。
その度に竜慶が反応してくれるのが可愛らしい。
「ふぅッ…剱太、も、それやめろよ…くすぐってぇよ…」
「そうか。じゃあお次は大胆にいこうか。」
「!?」
剱太は竜慶を押さえつけ。反射的に抵抗してしまう竜慶
を無理矢理拘束具でベッドに括りつけた。
「なんでお前からやろうっていったのに抵抗してるんだ。」
「……お前はこういうのが好みだろうと思ったんだぜ。」
本当は反射的に抵抗してしまったのがバレたくなかった
ので、それっぽい言い訳をしてみた。
それが剱太には結構刺さったらしい。
「…へへ、可愛いことしやがる…。 」
「うっせ…。」
「そういやもう昼か…料理なんかつくらないとな…。」
午前に買い物に行き、少々遊んでいる間にもう十二時を
とうに過ぎていた。
「おい、料理する間、俺はどうしたらいい。」
「んー?」
剱太は少し考えたあとニヤリとした顔を浮かべた。
(ああ、ヤな予感。)
そう思って一瞬。
剱太は買ってきた電動ディルドを持ち、竜慶に使
おうとした。
「さっき放置プレイに使えるって話してたよな。」
「言ってたけど、そんなデカいのいきなり無理だろ。」
「十七センチだ。俺と同じくらいだから大丈夫やい。」
「うわお前そんなデカチンだったの。二センチ負けた。」
「ははは誤差だって。まぁそんな訳で、いつも挿れて
るサイズならローションたっぷりつけときゃ大丈夫だぜ。」
「はぁ…」
(さっきまで雲行き怪しかったけどなんか楽しそう
な雰囲気になってよかったぜ。俺のエチエチボディの
おかげだな…ふふ。)
SMっぽい雰囲気からは逃れたものの、まだ竜慶には
電動ディルドを尻穴に挿入するという試練があるのだ。
「ヒェ〜、そんなもん本当に挿入るのか?」
「いけるいける。」
というと、剱太はその電動ディルドを竜慶の尻穴に
挿入した。
「グゥッ…。…?」
「ほら挿入ったろ?」
あっさり大きなディルドを咥えこんでしまった自分の尻穴
に少々驚いてしまった。
「うわぁ…まじかよ俺のケツ…。」
「ははは、ここからが本番だぜ?なんたって電動のヤツ
買ったんだからな。」
「うう、そうだったぜ。」
竜慶は剱太が料理をしている間、この電動で動く巨大な
ディルドを突っ込んだままにしなければならないのだ。
「じゃあ俺は料理してくるから、しっかりその電動ディルド
と遊んでとくんだな。どうせ拘束されてるから無理
だと思うが、縄で固定するからそのディルドはお前さん
がどう頑張っても外れないからな。」
「うぅぅ…鬼畜だ…。」
「買ったのはお前だぞ?」
「うぅ…」
そう、面白そうだといってあれやこれや買ったのは竜慶
自身なのだ。
「んじゃ、頑張れよ」
とだけいって、電動ディルドのスイッチをつけてさっさ
と料理しにいってしまった。
ディルドはヴヴヴと派手な機械音を鳴らし、 上下にぐに
ゃぐにゃと動く。
「お”ッ…剱太、待、て…これ強すぎない、か、アっ」
そんなこといっても竜慶の声はリビングに行った剱太には
聞こえない。
「おおお”ッ、これ、やば、い、」
ガシャガシャと拘束具の音をたててもディルドは止まるこ
とを知らず 何度も竜慶のナカで動く。
体をくねらせる度にディルドは角度を変え、着実に竜慶の
イイところを攻める。
「あ”んッ、だめっ、そこ、あたっちゃ、やぁ、お”ぉっ」
「は、あ”、こ、んなッ、機械如き、にイ”ッこの俺がぁっ」
「お”あ”ッイっちゃうぅ、イク”ッ~~ッ」
達した竜慶は息を整えようとするが、そんな間もなく、ディ
ルドは激しく動く。
「んお”ぉ”ッ、まっ、て動くんじゃねぇ、も、イ”ってるッから」
「ヤダヤダ、グゥッ、とめろぉぉ、またきちゃうっ、や、んあ”ッ」
…竜慶は剱太が料理から帰ってくるまでの約三十分の間、電動
ディルドによってイき続けていた。
「ヒグゥッ、うあぁ”…イき”たくないッ…も、やっ、だぁッ…」
「………相当お楽しみなようで。」
「けん”たァ、これ、はやくこれ抜けェ”ッ、ああ”あ”あ”」
大粒の涙を流し、絶え絶えの息で懇願する竜慶の腹は、三十分間
分の精液でベトベトになっていた。
剱太は竜慶からディルドを引き抜いてやると、中で掻き回された
体液とローションが泡をたてて竜慶の尻穴から下品な音をたてて
でてきた。
「お”ッ、ぅあ、えうっ、はあ”ッ-、はあ”ッー」
竜慶は荒い呼吸を繰り返し、息を整えようとした。
「かハッ…ふ、は、はぁ、はあ”っ…」
「…電動ディルドの味はどうだったんだい?」
「ふうッ、あ、はやすぎ、る」
「速度いきなり五段階中の三にしたからなあ…」
「はぁ、まだ、三ッ、なの、か、はぁ、はぁ」
「ああ。」
竜慶にとっては最大速度くらいの気持でいたのに、
と思った。
「ん、ふぅ…剱太、ディルドじゃなくてよ、」
「うん。」
「お前のチンポが、ほしいッ、」
「飯は?」
「後で食うからっ…」
「…わかったぜ。」
そういうと剱太はズボン、そして下着を脱いだ。
「もう挿入るな。」
「ああ、だからはやくぅっ」
「あんまり誘ってくれるなよ…!」
剱太は竜慶に思い切り腰を打ち付けた。
「んああッ、んっ、お”ぁ”ッ、ひぁっ」
「へへ、ほんとお前さんはデカい図体して情けない声
出すよなぁ…。」
「ひぅっ、ぐぅ、けんたのちんぽッきもちっあっ」
「ん、ふ、はぁ、んぐッ…」
昼間から二人は拘束具の愉快な金属音と、卑猥な
水音と声を漏らした。
「はーっ、はーっ、気持ちよかったー…」
「そうだなー…ふぅ、記念に撮るか。」
「何をだよ。」
「亀甲縛りでベッドに手錠で拘束されながらケツに
電動ディルド突っ込んでるお前。」
「やめろよ。」
「そうだ、ハメ撮りしたいなぁ。」
「これ以上喋んな変態。」
「今日はヤケに冷たくないか?」
「賢者タイム。」
「ああ、なるほど。」
拘束放置プレイと剱竜ー完。
コメント
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短編ということもあってほぼ台詞です。サボりました。すみません。