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──────いえもん視点──────
ガンマスさんの言葉に、れいまりさんは即座に言い返す。
「ガンマスさんが単独で動こうとするのは絶対反対です。私もついて行きますからッ!!」
れいまりさんは先程まで静かに状況を見ていたのに、ガンマンさんのことになるとすぐさま口を挟む。れいまりさんはそれを言いきった後、ガンマスさんに向きなおる。そして、焦るように冷静さをかいた瞳を浮かべ、安心を求める子供のようにガンマスさんにすがりつく。
「ねぇ!ガンマスさん!!私なら…!!私ならついて行ってもいいですよねぇッッ!?」
あまりにも狂気的な叫びは空気をふるわす。大人気ない、なんて呆れられることが出来たらどれほどいいだろうか。『狂信者』。その言葉が脳裏によぎる。れいまりさんにとってガンマスさんは神のような、いや、それ以上に素晴らしく、尊敬し、敬っている人なのかもしれない。もしかしたらそれ以上に。
「れいまりさん。私の言うことが聞けないんですか?」
ガンマスさんの冷たい響きを持つ声が鼓膜を打つ。れいまりさんは衝撃を受けたかのように目を大きく見開き口を宙でパクパクと開く。まるで予想外とでも思ったのか、信じられないとばかりの表情だ。
「ぇ…?ダメッて…こと…です…か……ぁ?」
れいまりさんはへなりと椅子から落ちる。しかし、それを気にもとめないでガンマスさんにすがりつく。劇のワンシーンならばクライマックスであろうシーンはスポットライトはないけれどそれが必要ないほど俺達の視線を全てかき集める。ひとつ、例外なのはめめさんでめめさんだけはガンマスさんの行動を監視するかのように目を決してそらさない。
「はい。そうしないのであれば私は、れいまりさんに失望します。」
「ッ…ぅあ…でもッでもッ…!!」
れいまりさんは粘り強さを見せる。そこでみぞれさんが遠慮がちに言葉を発する。
「えと…、れいまりさんぜんさんを探す時は別れても大丈夫だったのに、なんで今回は焦ってるんですか…?」
その疑問にあ、と思わず声を出してしまうほど驚く。その発想は盲点だった。よく思い出せばわかる事だったがそんなことに時間を裂こうなんて思わなかったからだ。今回れいまりさんはガンマスさんに対して異常な執着を見せる。
れいまりさんは奥歯を強く噛む。ギリリという音ともに面倒くさそうな厄介者を見るような目で俺たちを睨みつける。
「…ッッ!!!」
しかし、すぐに思いなおしたかのように手で顔を覆い数秒そのポーズで硬直した後手をどけ、笑みをうかべる。
「すみません。取り乱しすぎました。本当に申し訳ないです。」
先程の慌てようはどこに行ったのか、そう疑問に思うほど冷静に謝罪をするれいまりさんはもはや不気味の一言につく。こほんっと咳払いをひとつ挟み、理由を説明しだす。
「理由としては戦争、とはいつ、どこで死ぬのか分からないところにひとりで、私の知らないところで死んで欲しくないです。」
れいまりさんはそう言ってガンマスさんを静かに見据える。その立ち振る舞いは大袈裟では無いが、ある程度の感情が読み取れるくらいには動きがあった。そして、本当にガンマスさんが心配であることが伝わってくる。ガンマスさんはため息をひとつつき、れいまりさんに向き直る。
「私が死ぬって思ってるんですか?」
その言葉は酷く呆れた声だった。俺はこの言葉に少しばかりに怒りが湧く。人の心配を、身の心配を案じているというのにそれを知っていてなお、容赦なく、れいまりさんの精神を抉りとる。
「…。」
しかし、れいまりさんは否定も、肯定もしない。ただじっとガンマスさんだけを見つめる。れいまりさんの瞳にはガンマスさんが鮮明に映っていた。ただひたすらに信じるように、縋るように、記憶に焼きつけるかのように。
「はぁ…。」
ガンマスさんはもう一度溜息をつき、椅子から立ち上がる。そして、ぽん、とれいまりさんの頭の上に手を置く。そして、その動きのまま左右に手を動かしている。
「よしよし。大丈夫ですから。私はそう簡単に死にませんよ。」
安心させるかのようにれいまりさんに言い聞かせるように通常の声のトーンをなんトーンか上げてそう話す。れいまりさんはそれを聞いてもなお、不安が取れないようだが納得、したのかどうかも定かではないが。
「わかりました…。お気をつけて…。」
そう、渋々了承する。これにてガンマスさんとれいまりさんの問題は解決した。めめさんは表情を一切ぶれることなく話を続ける。
「どうやらまとまったようですね。なら次は、誰がどの種族と戦うかを決めましょうか。」
二人の会話はその言葉であっけなく終了され、余韻に浸るまもなくすぐに相手を決めるため、会議を再開する。まともな会議になるか定かはまだ分からない。しかし、ひとつわかることというのならばもう、時間は残っていない。そろそろ俺達も急ぎ、決戦の準備をしなければならない。そうしなければ、待っているのは破滅的な未来のみである。
「さあ、話し合いましょう。」
ここで切ります!いやー次の次くらいですかね?戦争が本格的に始まるのは。宣言してから何話たっているのやら…。結構、というかだいぶ話数が増えてるので途中から見つけて読み始めた人に申し訳ないな〜とか思いつつも、話数が増え続けて猫ミームの困った?みたいな猫が鳴いてます。すみません。いつかリメイクを〜とか思ってましたけど多分そしたら要約とかになるかもしれませんねw笑えませんけど()いやー昔の自分はチャットノベルバージョンも出せたら…とか思ってましたけど無理そうですね!あはは!そもそもめめ村全員が見方となる未来が見えないんですよねw\(^o^)/まあ、いっか。
それでは!おつはる〜!
コメント
62件
指摘&初コメ失礼します 本文8か7行目?くらいまちがって……る?
チャットノベル大変だからな… 100話近くは終わる…
大丈夫ですこの作品本当にめちゃくちゃ面白いので一気読みなんて余裕です!(つい最近見つけて一気読みした人)